日本酒度とは? 酸度・甘辛度・濃淡度を国の式で計算|動く日本酒度計と県別の甘辛マップ

PR この記事には、楽天市場・もしもアフィリエイト・A8.net のアフィリエイト広告のリンクを含みます。書いている内容は、広告の有無と関係なく、国税庁・酒類総合研究所・公的な研究機関の資料をもとにしています。お酒は20歳になってから。「Amazonで見る」「Yahoo!ショッピングで見る」も、アフィリエイト広告のリンクです。
日本酒のラベルや通販のページには、「日本酒度 +4」「酸度 1.3」「アミノ酸度 1.2」のような数字が書かれていることがあります。「日本酒度がプラスなら辛口」とよく言われますが、それだけでは甘い・辛いは決まりません。
この記事では、国税庁の分析のルールと全国の調査結果をもとに、ラベルの数字の意味を整理します。読むだけでなく、国の式そのままで動く計算機で確かめられるようにしました。
- 日本酒度は何を測っているのか。なぜ「重さ」が甘さの目安になるのか
- 酸度・アミノ酸度は何の量か
- 甘辛度・濃淡度はどう計算するのか。1974年の式と2004年の「新甘辛度」
- 都道府県ごとの甘辛・濃淡(国税庁の4年平均)
造り方や精米歩合は日本酒の造り方の記事、成分と健康は日本酒と健康の記事、歴史や名産地は日本酒の歴史と文化の記事で書いています。
結論
- 日本酒度は「甘さ」ではなく「重さ(比重)」です。15℃で、4℃の水と同じ重さを0とし、軽いほどプラス、重いほどマイナスになります
- 重さを決めるのは主に糖(重くする)とアルコール(軽くする)です。国の式で計算すると、ほかが同じならアルコール分が1度上がると日本酒度は約+1.5、エキス分(ほとんどが糖)が1g/100mL増えると約−5.6動きます。アルコール分がちがう酒どうしは、日本酒度で糖の量を比べられません
- 酸は甘さを隠します。同じ日本酒度でも、酸度が高いと辛く感じやすくなります。そのため国税庁は、日本酒度と酸度から計算する甘辛度・濃淡度を使っています
- その甘辛度(1974年の式)は、いまの市販酒のほとんどが辛口の側に出て実感と合わないとして、2004年に酒類総合研究所の研究者がブドウ糖と酸度の差で決める「新甘辛度」を提案しています
- 日本酒度・酸度は、国の表示基準で書く義務も書き方の決まりもない数字です。蔵が自主的に書いていて、同じ銘柄でも仕込みごとに変わります
この記事で紹介しているもの
記事の中で、論点に合わせて次のものを紹介しています。
| こんな人に | 紹介しているもの | 場所 |
|---|---|---|
| 家にある酒の日本酒度を自分で測ってみたい | 日本酒度計(東亜計器 F-1310) | 日本酒度計を使ってみる |
| 「日本酒度だけでは決まらない」を飲んで確かめたい | 清酒 八海山/純米吟醸 八海山 55% | 同じ蔵の酒で確かめる |
| 甘口の端の酒を飲んでみたい | 八海山 貴醸酒/発泡にごり酒 八海山 | 甘口の端にある酒 |
| いろいろな蔵の酒を少しずつ比べたい | SAKEPOST・saketaku(日本酒の定期便)/日本酒専門店 吟天 | 飲み比べて図に置く |
ラベルに書かれる数字の一覧
| 数字 | 何を表すか | 測り方(国税庁所定分析法) | 全国平均(一般酒) |
|---|---|---|---|
| 日本酒度 | 酒の重さ(比重)。プラスほど軽い | 15℃で浮きばかり(日本酒度計)を浮かべて読む | +3.5 |
| 酸度 | 乳酸・コハク酸・リンゴ酸などの酸の量 | 酒10mLを中和するのに要るアルカリ液(0.1mol/L)のmL数 | 1.18 |
| アミノ酸度 | グルタミン酸などのアミノ酸の量 | 酒10mLを中和したあと、ホルマリンを加えてもう一度中和するのに要るmL数 | 1.14 |
| アルコール分 | 酒100mL中のアルコールのmL | 蒸留してアルコール用の浮きばかりで読む | 15.30% |
| 甘辛度・濃淡度 | 甘い↔辛い、濃い↔淡い の目安 | 日本酒度と酸度から計算 | −0.10・−0.95 |
全国平均は国税庁「全国市販酒類調査の結果(令和5年度調査分)」表8の、一般酒194点の平均。一般酒は、吟醸酒・純米酒・本醸造酒(特定名称酒)以外の清酒のこと。下の「都道府県の甘辛マップ」の全国の値(甘辛度−0.10・濃淡度−0.98)は令和2〜5年度の4年平均で、こことは集計の期間がちがいます。
書く決まりはない
国税庁の「清酒の製法品質表示基準」には、ラベルに必ず書く事項(原材料名、特定名称なら精米歩合、生酒の保存の注意など)と、書くときの条件が決まっている事項(原料米の品種名、原酒、生酒、生貯蔵酒、生一本、樽酒など)があります。
日本酒度・酸度・アミノ酸度は、どちらにも入っていません。書くかどうかは蔵しだいで、書いていない銘柄もたくさんあります。
- 八海山は公式サイトの製品ページに「表示の数値・原料米は多少変動及び変更する場合がございます」と書いています
- 実際に、同じ商品でも公式サイトと通販の店のページで酸度が0.1〜0.2ちがうことがありました(2026年10月14日に確認)
数字は「その酒のだいたいの位置」と考えて読むのがよさそうです。
日本酒度:甘さではなく「重さ」
日本酒度の測り方
酒類総合研究所の「日本酒ラベルの用語事典」は、日本酒度を次のように説明しています。
- 日本酒度は清酒の比重を示す日本酒に特有の尺度
- 15℃で測り、4℃の水と同じ重さ(比重1)を0とする。それより軽いものはプラス、重いものはマイナス
- 15℃にそろえた酒に、浮きばかり(日本酒度計)を浮かべて目盛りを読む
国税庁所定分析法では、密度計で測った比重(15/4℃)から、次の式で計算することもできます。
日本酒度 = 1443 ÷ 比重 − 1443
比重が1.000なら0、0.997なら約+4.3、1.003なら約−4.3です。小数点以下3けた目の差を、扱いやすい数字にしたものと言えます。
重さを決めるのは糖とアルコール
酒の重さは、中に溶けているもので変わります。
| 成分 | 酒の重さ | 日本酒度 |
|---|---|---|
| 糖など(エキス分) | 重くする | マイナスの側へ |
| アルコール | 軽くする(水より軽い) | プラスの側へ |
酒類総合研究所の用語事典は、日本酒度は糖分で値が変わるので甘辛の目安とされてきたが、アルコール分が同じくらいの酒どうしでないと、日本酒度で糖分の量は比べられない、と書いています。国税庁も「アルコール分が高くエキス分が少ない清酒では高くなり、アルコール分が低くエキス分が多い清酒では低くなる」と説明しています。
国税庁所定分析法には、日本酒度とアルコール分からエキス分(酒100mLに溶けている、蒸発しない成分のg数。ほとんどが糖)を出す式があります。
エキス分 =(比重 − 同じアルコール分の水の比重)× 260 + 0.21
この式を逆に使えば、アルコール分とエキス分から日本酒度を計算できます。全国平均(一般酒:アルコール分15.30%・エキス分4.54)を入れると+3.7になり、国税庁が発表した平均の日本酒度+3.5とほぼ同じになりました(吟醸酒・純米酒・本醸造酒も差は0.2以内)。

動かして確かめる:日本酒度計シミュレーター
アルコール分とエキス分を動かすと、国税庁所定分析法の式と換算表(アルコール分と比重の表)で比重と日本酒度を計算し、浮きばかりが浮き沈みします。
試してみると、次のことが分かります。
- 一般酒の平均からアルコール分だけを1度上げると、日本酒度は約+1.5。糖は少しも減っていないのに、辛口の側の数字になります
- エキス分(糖)だけを1g/100mL増やすと、日本酒度は約−5.6
- 日本酒度が同じ+5でも、アルコール分18%の原酒はエキス分が約5.0g、14%の酒は約4.0g。アルコールの高い酒のほうが糖が多いことになります
- 水を足して薄めると、アルコールも糖も薄まるので、日本酒度の変わり方は小さくなります
日本酒度計を使ってみる
日本酒度計は、理科の実験で使う比重計の仲間です。ガラスの浮きばかりを15℃の酒に浮かべ、液面の目盛りを読みます。家でも、計量用のシリンダー(メスシリンダー)と温度計があれば測れます。
酸度とアミノ酸度
酸度:酸の量
国税庁によると、酸度は乳酸・コハク酸・リンゴ酸などの有機酸の量を示す指標です。
- 測り方:酒10mLに指示薬を入れ、0.1mol/L の水酸化ナトリウム液で中和します。かかった液のmL数が酸度です(国税庁所定分析法)
- 酸度1.0は、コハク酸に換算すると100mLあたり約0.059g
- 全国平均は一般酒1.18、吟醸酒1.25、純米酒1.46、本醸造酒1.22(令和5年度)
国税庁は「味の甘辛及び濃淡に影響し、酸度が高いと清酒の味は一般的に辛く、濃く感じられます」と書いています。酒類総合研究所の用語事典も「酸味は甘味を隠す性質があるので、糖分量が同じでも酸味の強い酒はより辛口に感じる」と説明しています。
アミノ酸度:うま味のもとの量
アミノ酸度は、グルタミン酸などのアミノ酸の量を示す指標です。
- 測り方:酸度と同じように中和したあと、ホルマリンを加えて出てきた酸を、もう一度中和します。そのmL数がアミノ酸度です
- アミノ酸度1.0は、グリシンに換算すると100mLあたり約0.075g
- 全国平均は一般酒1.14、吟醸酒1.08、純米酒1.38、本醸造酒1.14
- 国税庁は「アミノ酸度が高いと清酒の味は一般的に濃く感じられます」と書いています
純米酒は酸度もアミノ酸度もいちばん高く、吟醸酒はアミノ酸度がいちばん低い、という並びです。
香りの数字
吟醸酒の果物のような香りの主役は、酢酸イソアミル(バナナのような香り)とカプロン酸エチル(リンゴのような香り)です。国税庁の調査では、吟醸酒47点の平均は酢酸イソアミル1.76mg/L、カプロン酸エチル3.80mg/L でした。どちらも酵母がつくる香りで、どの酵母を使うかは日本酒の造り方の記事で書いています。
甘辛度と濃淡度
国税庁が使っている式
国税庁は、全国の市販酒の調査で、日本酒度と酸度から次の2つを計算しています。
甘辛度 = 193593 ÷(1443 + 日本酒度)− 1.16 × 酸度 − 132.57 濃淡度 = 94545 ÷(1443 + 日本酒度)+ 1.88 × 酸度 − 68.54
- 甘辛度は高いほど甘口、低いほど辛口。国税庁は 0.2・0.0・−0.2 を境に4段階で色分けしています
- 濃淡度は高いほど濃醇、低いほど淡麗。−0.6・−0.8・−1.0 を境に4段階です
- 式を見ると、酸度が上がると甘辛度は下がり(辛く)、濃淡度は上がります(濃く)
甘辛度が0になる日本酒度を、酸度ごとに計算すると次のとおりです。
| 酸度 | 甘辛度が0になる日本酒度 |
|---|---|
| 1.0 | +4.6 |
| 1.2 | +2.1 |
| 1.4 | −0.4 |
| 1.6 | −2.9 |
| 1.8 | −5.3 |
| 2.0 | −7.8 |
酸度が0.1上がるごとに、境目は日本酒度で約1.2ずつ下がります。酸度1.8の酒は、日本酒度が−5でも甘辛度はマイナス(辛口の側)です。
もとは1974年の式
この甘辛度・濃淡度は、佐藤信さんらが1974年に発表した論文「清酒の味覚に関する研究(第3報)甘辛と濃さに関する重回帰式」がもとです(東京都農林総合研究センター研究報告 2013年の引用による)。
酒類総合研究所の宇都宮仁さんらの論文(日本醸造協会誌、2004年)は、この式について次のことを指摘しています。
- もとの式は、還元糖と酸度で甘辛を表すもの。日本酒度と酸度から計算する式は、還元糖をエキス分の60%と仮定して作られている
- 平成13年の市販酒の調査で確かめると、エキス分から還元糖を推定する当てはまりは低かった
- もとの式は、アルコール分17%・酸度1.8・還元糖4g/100mL の酒を甘辛度0として作られたため、いまの市販酒のほとんどが辛口(マイナス)になり、実感と合わない
- 式にはアルコール分が入っていません。前の章のとおり、アルコール分がちがうと同じ日本酒度でも糖の量は変わります
2004年の「新甘辛度」
宇都宮さんらは、ブドウ糖(グルコース)と酸度で甘辛を決める新甘辛度を提案しました。
新甘辛度 = ブドウ糖(g/100mL)− 酸度
| 新甘辛度 | 区分 |
|---|---|
| 0.2以下 | 辛口 |
| 0.3〜1.0 | やや辛口 |
| 1.1〜1.8 | やや甘口 |
| 1.9以上 | 甘口 |
- ブドウ糖と酸度の係数がほぼ同じだったので、単純な差の形にした
- 飲酒経験の多い人(酒類醸造講習の受講者)と少ない人(大学生など)の両方で、官能評価とよく合った
- 平成13年の全国市販酒類調査(1,330点)に当てはめると、一般酒では「やや甘口」「甘口」が7割を超え、純米酒では「辛口」「やや辛口」が8割ほどだった
ブドウ糖はラベルにはほとんど書かれませんが、国税庁の令和5年度の平均値(ブドウ糖と酸度)で計算すると、新甘辛度は一般酒0.95・吟醸酒0.71・本醸造酒0.37(いずれもやや辛口)、純米酒−0.03(辛口)です。上の2001年の割合は1本ずつ区分して数えたもので、年も対象の酒もちがうため、平均値で計算したこの数字とはそのまま比べられません。一般酒の0.95は、「やや甘口」との境目(1.1)の近くです。
計算機:ラベルの数字を図に置く
日本酒度と酸度を入れると、甘辛度・濃淡度を計算して、国税庁の都道府県・種類ごとの平均と同じ図に置きます。ブドウ糖が分かれば新甘辛度も出ます。ラベルや通販ページの文字を貼って読み取ることもできます。
- 「この酒を図に残して比べる」で何本でも並べられ、「URLをコピー」で比べた結果を人に送れます
- 入れた数字はサーバーに送らず、この画面の中だけで計算しています
同じ蔵の酒で確かめる
新潟県の八海山(八海醸造)は、公式サイトの製品ページに日本酒度・酸度・アミノ酸度を載せています。同じ蔵の酒でも、図の上ではかなり散らばります。
| 酒(八海山の公式サイトの値) | アルコール分 | 日本酒度 | 酸度 | 甘辛度 | 濃淡度 | 図 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 清酒 八海山(普通酒) | 15.5% | +5.0 | 1.1 | −0.15 | −1.18 | |
| 特別本醸造 八海山 | 15.5% | +4.0 | 1.3 | −0.29 | −0.76 | |
| 純米吟醸 八海山 55% | 15.5% | +1 | 1.7 | −0.47 | +0.13 | |
| 特別純米原酒 八海山 | 17.0% | ±0 | 1.8 | −0.50 | +0.36 | |
| 発泡にごり酒 八海山 | 15.0% | −23.0 | 1.8 | +1.68 | +1.42 | |
| 八海山 貴醸酒 | 17.0% | −36.0 | 2.5 | +2.12 | +3.36 |
2026年10月14日に八海山の公式サイトで確認した値。甘辛度・濃淡度はウラヨミが国税庁の式で計算。
いちばん分かりやすいのは、清酒 八海山と純米吟醸55%です。
- 日本酒度だけ見ると、清酒 八海山(+5.0)より純米吟醸55%(+1)のほうが甘口に見えます
- ところが酸度は1.1と1.7。甘辛度にすると−0.15と−0.47で、純米吟醸55%のほうが辛口の側に出ます
- 濃淡度も−1.18と+0.13で、純米吟醸55%はずっと濃醇の側です
同じ蔵の、手に入りやすい2本なので、飲み比べて確かめられます。
甘口の端にある酒
表の下の2本は、図の右上(甘口・濃醇)の外まで飛び出します。
- 貴醸酒は、仕込み水の一部を清酒に代えて仕込む酒です。酒類総合研究所の前身の醸造試験所が、平安時代の「延喜式」にある古い仕込み方をヒントに考えました(日本酒ラベルの用語事典)。八海山の貴醸酒は日本酒度−36・酸度2.5で、甘辛度は+2.12
- 発泡にごり酒は日本酒度−23。酸度も1.8と高いのに、それを上回る糖で甘口の側に出ます
同じ八海山の「白麹あわ」(瓶内二次発酵のスパークリング)は酸度6.5で、式に入れると甘辛度−6.0と図のはるか外になります。白麹のクエン酸を生かした酒で、甘辛度の式がもともと想定していた範囲の外と考えたほうがよさそうです。
都道府県の甘辛マップ
国税庁は、一般酒の甘辛度と濃淡度を都道府県ごとに公表しています(令和2〜5年度の4年平均)。下のマス目は日本地図の形に並べたもので、押すと値と順位が出ます。
- 甘口の側:岡山県 +0.38、大分県 +0.27、兵庫県・長崎県 +0.22
- 辛口の側:岐阜県 −0.50、高知県 −0.48、鳥取県 −0.47、富山県・愛知県 −0.46
- 濃醇の側:岐阜県 −0.29、三重県 −0.51、愛知県 −0.59
- 淡麗の側:新潟県 −1.40、栃木県 −1.33、広島県・愛媛県 −1.28
- 全国は甘辛度−0.10・濃淡度−0.98
「新潟の酒は淡麗」というイメージどおり、新潟県は濃淡度が全国でいちばん低い(淡麗の側)県でした。
読むときの注意です。
- 対象は一般酒(特定名称ではない酒)だけです。吟醸酒・純米酒は入っていません
- 国税庁は毎年、各国税局の管内の製造者のおよそ4分の1を選んで、店で買った商品を分析しています。4年でほぼ全部の製造者を一回りする計画です
- 宮崎県・鹿児島県・沖縄県は値が公表されていません
| 都道府県 | 甘辛度 | 濃淡度 | 都道府県 | 甘辛度 | 濃淡度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | −0.01 | −1.11 | 滋賀県 | −0.02 | −0.82 |
| 青森県 | −0.14 | −0.99 | 京都府 | −0.06 | −0.66 |
| 岩手県 | −0.01 | −1.16 | 大阪府 | +0.09 | −0.79 |
| 宮城県 | −0.15 | −0.75 | 兵庫県 | +0.22 | −1.00 |
| 秋田県 | −0.10 | −0.80 | 奈良県 | 0.00 | −0.92 |
| 山形県 | −0.10 | −1.17 | 和歌山県 | −0.19 | −0.70 |
| 福島県 | +0.05 | −1.04 | 鳥取県 | −0.47 | −0.94 |
| 茨城県 | −0.12 | −1.22 | 島根県 | −0.19 | −1.11 |
| 栃木県 | +0.09 | −1.33 | 岡山県 | +0.38 | −1.03 |
| 群馬県 | 0.00 | −1.24 | 広島県 | +0.18 | −1.28 |
| 埼玉県 | +0.02 | −1.01 | 山口県 | −0.16 | −0.72 |
| 千葉県 | −0.17 | −1.18 | 徳島県 | −0.44 | −0.83 |
| 東京都 | −0.23 | −1.10 | 香川県 | −0.45 | −0.84 |
| 神奈川県 | −0.27 | −1.09 | 愛媛県 | +0.08 | −1.28 |
| 新潟県 | −0.14 | −1.40 | 高知県 | −0.48 | −0.97 |
| 富山県 | −0.46 | −1.18 | 福岡県 | −0.20 | −0.94 |
| 石川県 | −0.33 | −0.71 | 佐賀県 | +0.19 | −0.97 |
| 福井県 | −0.14 | −1.02 | 長崎県 | +0.22 | −1.00 |
| 山梨県 | −0.20 | −1.16 | 熊本県 | −0.22 | −0.81 |
| 長野県 | −0.04 | −1.17 | 大分県 | +0.27 | −0.96 |
| 岐阜県 | −0.50 | −0.29 | 宮崎県 | — | — |
| 静岡県 | −0.37 | −0.97 | 鹿児島県 | — | — |
| 愛知県 | −0.46 | −0.59 | 沖縄県 | — | — |
| 三重県 | −0.23 | −0.51 |
飲み比べて図に置く
計算機に置く点は、自分で飲んだ酒が増えるほど面白くなります。いろいろな蔵の酒を少しずつ試す方法として、日本酒の定期便や専門店の通販があります。
種類ごとの平均
| 種類(国税庁の区分) | 点数 | アルコール分 | 日本酒度 | 酸度 | アミノ酸度 | ブドウ糖 g/100mL | 甘辛度 | 濃淡度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 一般酒 | 194 | 15.30 | +3.5 | 1.18 | 1.14 | 2.13 | −0.10 | −0.95 |
| 吟醸酒 | 47 | 15.45 | +1.4 | 1.25 | 1.08 | 1.96 | +0.01 | −0.73 |
| 純米酒 | 46 | 14.97 | +2.8 | 1.46 | 1.38 | 1.43 | −0.36 | −0.40 |
| 本醸造酒 | 44 | 15.53 | +4.6 | 1.22 | 1.14 | 1.59 | −0.25 | −0.93 |
国税庁「全国市販酒類調査の結果(令和5年度調査分)」表8。この調査では、純米吟醸酒・純米大吟醸酒・大吟醸酒は吟醸酒に、特別純米酒は純米酒に、特別本醸造酒は本醸造酒に含めている。甘辛度・濃淡度は国税庁の表の値。
- 日本酒度がいちばん高い(軽い)のは本醸造酒+4.6、いちばん低いのは吟醸酒+1.4
- それでも甘辛度は、吟醸酒が+0.01でいちばん甘口の側、純米酒が−0.36でいちばん辛口の側。純米酒は酸度が高いためです
クイズ:どっちが甘く感じる?
ここまでの内容を、5問のクイズで確かめられます。
ラベルの数字を読むときの注意
- 日本酒度だけで甘辛を決めない:酸度とアルコール分も一緒に見る。酸度が書いてあれば、この記事の計算機で甘辛度・濃淡度にできます
- 原酒や低アルコールの酒は比べにくい:アルコール分がちがうと、同じ日本酒度でも糖の量がちがいます
- 甘辛度の「辛口」は割り引いて読む:1974年の式は、いまの市販酒の多くが辛口の側に出ます。新甘辛度ではむしろ一般酒の多くが「やや甘口」以上でした(2001年の調査)
- 同じ銘柄でも変わる:表示の義務も書き方の決まりもない数字で、仕込みごとに変わります
- 感じ方は、温度や料理、香りでも変わります。数字は「図のどのあたりにいるか」の目安です
この記事で紹介したもの(まとめ)
記事の中で紹介したものを、もう一度まとめました。理由や原材料は、それぞれの節に書いています。
| 紹介したもの | 購入先 |
|---|---|
| 東亜計器製作所 日本酒度計 ツバ無し F-1310 | 楽天市場で見る(DIY FACTORY ONLINE SHOP) PR Amazonで見る PR Yahoo!ショッピングで見る PR |
| 清酒 八海山 720ml(普通酒) | 楽天市場で見る(FELICITY 地酒) PR Amazonで見る PR Yahoo!ショッピングで見る PR |
| 純米吟醸 八海山 55% 720ml | 楽天市場で見る(FELICITY 地酒) PR Amazonで見る PR Yahoo!ショッピングで見る PR |
| 八海山 貴醸酒 300ml | 楽天市場で見る(FELICITY 地酒) PR Amazonで見る PR Yahoo!ショッピングで見る PR |
| 発泡にごり酒 八海山 720ml | 楽天市場で見る(FELICITY 地酒) PR Amazonで見る PR Yahoo!ショッピングで見る PR |
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まとめ
- 日本酒度は「重さ」。糖で下がり、アルコールで上がる
- 酸は甘さを隠し、味を濃く感じさせる。だから日本酒度と酸度を組み合わせた甘辛度・濃淡度がある
- 国税庁が使う甘辛度(1974年の式)は辛口の側に出やすい。2004年にはブドウ糖を使う新甘辛度も提案されている
- 都道府県では岡山県がいちばん甘口の側、新潟県がいちばん淡麗の側(一般酒、4年平均)
- 日本酒度・酸度はラベルに書く義務がない数字。計算機で図に置いて、自分の好みの位置を探すのに使えます
ご注意 お酒は20歳になってから。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。妊娠中・授乳中の飲酒、飲酒運転はやめましょう。ここで紹介したものは、健康によいことを示すものではありません。価格・送料は変わることがあります(送料は地域で変わります)。
参考にした資料
- 国税庁「全国市販酒類調査の結果について(令和5年度調査分)」(2025年)https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/seibun/2024/pdf/001.pdf
- 国税庁「国税庁所定分析法」(清酒:比重(日本酒度)・総酸・アミノ酸・エキス分、第2表 アルコール分と比重の換算表)https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kobetsu/sonota/070622/pdf/kokuzeityo-syoteibunsekihou.pdf
- 国税庁「清酒の製法品質表示基準を定める件」(平成元年国税庁告示第8号、令和4年改正)https://www.nta.go.jp/taxes/sake/hyoji/seishu/kokuji891122/03.htm
- 酒類総合研究所「日本酒ラベルの用語事典」https://www.nrib.go.jp/sake/pdf/nlziten_j.pdf
- 宇都宮仁・磯谷敦子・岩田博「清酒の甘辛区分表示について」日本醸造協会誌 99(12), 882-889(2004)https://doi.org/10.6013/jbrewsocjapan1988.99.882
- 三枝静江ほか「平成20〜22酒造年度東京都産清酒の呈味に関する特徴解析」東京都農林総合研究センター研究報告 8: 35-48(2013)https://www.tokyo-aff.or.jp/uploaded/attachment/7260.pdf
- 佐藤信・川島宏・丸山良光「清酒の味覚に関する研究(第3報)甘辛と濃さに関する重回帰式」(1974)※上の2本の引用による
- 八海醸造「八海山の日本酒」各製品ページ(2026年10月14日確認)https://www.hakkaisan.co.jp/sake/
よくある質問
- 日本酒度とは? 酸度・甘辛度・濃淡度を国の式で計算の結論・要点は?
- 日本酒度とは? 酸度・アミノ酸度・甘辛度・濃淡度の意味と測り方を、国税庁の分析法と全国調査で解説。アルコールと糖で動く日本酒度計シミュレーター、ラベルの数字から甘辛度を出す計算機、都道府県の甘辛マップ、八海山の実例とクイズ付き。
- ラベルに書かれる数字の一覧についてはどうなっていますか?
- 全国平均は国税庁「全国市販酒類調査の結果(令和5年度調査分)」表8の、一般酒194点の平均。一般酒は、吟醸酒・純米酒・本醸造酒(特定名称酒)以外の清酒のこと。下の「都道府県の甘辛マップ」の全国の値(甘辛度−0.10・濃淡度−0.98)は令和2〜5年度の4年平均で、こことは集計の期間がちがいます。
- 日本酒度:甘さではなく「重さ」についてはどうなっていますか?
- 酒類総合研究所の「日本酒ラベルの用語事典」は、日本酒度を次のように説明しています。
- 酸度とアミノ酸度についてはどうなっていますか?
- 国税庁は「味の甘辛及び濃淡に影響し、酸度が高いと清酒の味は一般的に辛く、濃く感じられます」と書いています。酒類総合研究所の用語事典も「酸味は甘味を隠す性質があるので、糖分量が同じでも酸味の強い酒はより辛口に感じる」と説明しています。
