農薬データベース除草剤確認日 2026.10.01
PCP(ペンタクロロフェノール)
Pentachlorophenol
上のどれにも入らない系統。
日本では
- 登録
- 農薬の登録は 1990年6月26日 に失効している(初めての登録 1954年3月29日)。いまは日本で農薬として使えない。
- ADI(一日摂取許容量)
- 食品安全委員会の評価書は見当たらない
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産 | 0 / 20 | 0.0% | 0件 |
| 輸入 | 0 / 11 | 0.0% | 0件 |
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- Ib(非常に危険)・LD50 D80 mg/kg(経皮)薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで非承認
- IARC(発がん性)
- グループ 1(ヒトに対して発がん性がある)Pentachlorophenol (see also Polychlorophenols): Vol.53,71,117(評価2016) / Polychlorophenols and their sodium salts (mixed exposures) (see Pentachlorophenol; 2,4,6-Trichlorophenol): Vol.53,71(評価1998)IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、食品からとる量でのリスクの大きさではない。
知っておきたいこと
- PCP そのもの(殺菌剤など)の登録は1971年に、水田の除草剤として使われた PCP ナトリウム塩の登録は1990年に失効した。IARC はペンタクロロフェノールをグループ1に分類している。
- 1962年、豪雨で水田から流れ出した PCP により、有明海・琵琶湖などで貝や魚が大量に死に、漁業被害は推定約26億円にのぼった。
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 化学物質毒性評価データベース(農薬)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(Pentachlorophenol)
- IARC(国際がん研究機関)List of Classifications
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。