農薬データベース殺虫剤確認日 2026.10.01
クロラントラニリプロール
Chlorantraniliprole
昆虫の筋肉の受容体(リアノジン受容体)にはたらく。比較的新しい系統。
日本では
- 登録
- 農薬として登録されている(初めての登録 2009年7月22日)。この成分を含む製剤は 60 種類。
- 主な適用作物
- 稲、ふき、さとうきび、キャベツ、はくさい、ブロッコリー など(適用表に出てくる作物名 82 種類)
- 毒性の区分
- 成分そのもの:普通物製剤(薄めて売られる商品)60種類の区分:普通物 59・劇物 1毒物及び劇物取締法による区分。
- ADI(一日摂取許容量)
- 体重1kgあたり1日 1.5 mg
- ARfD(急性参照用量)
- 設定の必要なし
- 評価
- 食品安全委員会 2026年2月25日
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産検出割合 12位 | 17 / 610 | 2.8% | 0件 |
| 輸入 | 2 / 154 | 1.3% | 0件 |
国産で見つかった食品:えだまめ、きょうな、こまつな、すもも(プルーンを含む)、なす、ぶどう、ほうれんそう、もも、りんご、トマト、日本なし、茶 など(最大 1.1ppm)
輸入で見つかった食品:ピーマン(最大 0.05ppm)
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- U(通常の使用で急性の危険は低い)・LD50 >5000 mg/kg薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで承認(承認の期限 2027年5月)EU の ADI:1.56 mg/kg bw/day、ARfD:—
- IARC(発がん性)
- IARC の分類リストに該当する項目なし(グループ3を含め、評価されていないか対象外)
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 クロラントラニリプロールの評価書(2026年2月25日)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(Chlorantraniliprole)
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。