水道水の PFAS データベース浄水器確認日 2026.10.04
浄水器で PFAS は取れる? 方式別の除去性能と表示の読み方
箱のどこを見る? 法律の表示と、業界の自主表示
浄水器の箱や説明書には、法律で決まった表示と、業界団体の自主規格による表示が並んでいます。PFOS・PFOA は後者です。
- 家庭用品品質表示法(雑貨工業品品質表示規程)で、浄水器が「除去対象物質」として表示できるのは、遊離残留塩素・濁り・クロロホルムなど揮発性有機化合物7項目・CAT(農薬)・2-MIB(カビ臭)・溶解性鉛の12の用語だけです。PFOS・PFOA は入っていません(2026年10月、消費者庁のページで確認)。
- 法定の表示は「総ろ過水量(L)・除去率80%・JIS S 3201 の試験結果」の形です。総ろ過水量は、除去率が80%に下がるまでにろ過できる水の量です。
- PFOS・PFOA の表示は、浄水器協会(JWPA)の自主規格 JWPAS B による任意の表示です。たとえば東レは「PFOS及びPFOA 総ろ過水量600L(除去率80% JWPAS B.210 試験結果)」と、法定の欄とは別に書いています。
- JWPA は、PFOS・PFOA の試験方法を JIS(日本産業規格)に加えることを「検討中」としています。2026年10月の時点で、JIS に PFOS・PFOA の試験が入ったと確かめられる資料はありません。
- JWPA は「PFOS 及び PFOA が除去可能な家庭用浄水器 登録リスト」を公開しています(19社)。パナソニックとブリタはこのリストに載っていませんが、自社のページで JWPAS による80%以上の除去を表示しています。
- アルカリイオン整水器など、浄水機能が付け足しのものは、この法律の浄水器の表示の対象外です(JWPA の説明)。
製品ごとの PFOS・PFOA の表示
| メーカー・製品 | 方式 | PFOS・PFOA の表示 | 総ろ過水量 | 交換目安 | 1Lあたり |
|---|---|---|---|---|---|
| 東レ トレビーノ PT307SLV(ポット)/交換用 PTC.SLVNSF:登録簿で見つからず(東レの名義は RO 膜の部材のみ)ろ材は活性炭・イオン交換体。PFOS・PFOA の総ろ過水量を公表しているポット型は、この表ではこの製品だけです。カートリッジがオープン価格のため、1Lあたりの代金は計算していません。 | ポット | PFOS及びPFOA 総ろ過水量600L(除去率80% JWPAS B.210 試験結果) | 600 L | 600L/6か月(1日3L) | — |
| 三菱ケミカル・クリンスイ クリンスイ CP407(ポット)/交換用 CPC5NSF:PFOA・PFOS の項目なし(三菱ケミカル・クリンスイ名義の登録は海外向けの型番で、塩素・濁りなど)ろ材は中空糸膜・セラミック・活性炭。PFOS・PFOA の総ろ過水量は記載がなく、200L はカートリッジのろ過水量です。 | ポット | PFOS・PFOA を80%以上除去(JWPAS B.210 に準ずる試験) | — | 200L/3か月(1日2L) | — |
| BRITA Japan マクストラプロ ピュアパフォーマンス(ポット・タンク型用カートリッジ)NSF:PFOA・PFOS の項目なし(BRITA SE 名義の NSF/ANSI 42・53 の登録は塩素・味とにおいなど)。公式ページの「NSF/ANSI 42 に準拠しテスト済み」は IAPMO R&T による試験で、NSF の認証ではないPFOS・PFOA の総ろ過水量は記載がなく、150L はカートリッジの交換目安です。JWPA の PFOS・PFOA 登録リストには載っていません(自社で JWPAS B.210 による試験と表示)。価格は確かめていません。 | ポット | PFOS及びPFOA を80%以上除去(JWPAS B.210・日本国内の第三者機関、水量の記載なし) | — | 150L/4週間(1日5.3L) | — |
| パナソニック 浄水器 TK-CJ24/交換用 TK-CJ24C1NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)JWPA の PFOS・PFOA 登録リストには載っていません(自社のページで JWPAS B 準拠と表示)。物質によって交換目安が違います。 | 蛇口直結 | PFOSおよびPFOA 4,000L(JWPAS B 基準による除去率80%の値) | 4,000 L | 約1年(1日10L)。クロロホルム・1,2-ジクロロエタンの除去が目的なら約6か月 | 1.93円 |
| 東レ トレビーノ カセッティ 207SLX(MK207SLX)/交換用 MKC.SLXNSF:登録簿で見つからず(東レの名義は RO 膜の部材のみ)ろ材は活性炭・中空糸膜・イオン交換体。カートリッジがオープン価格のため、1Lあたりの代金は計算していません。 | 蛇口直結 | PFOS及びPFOA 総ろ過水量1,500L・除去率80%(JWPAS B.210 に準ずる試験・第三者試験機関) | 1,500 L | 1,500L/5か月(1日10L) | — |
| 三菱ケミカル・クリンスイ クリンスイ MONO MD111/交換用 MDC01SNSF:PFOA・PFOS の項目なし(三菱ケミカル・クリンスイ名義の登録は海外向けの型番で、塩素・濁りなど)PFOS・PFOA の総ろ過水量は公式ページに記載がありません。900L は JIS の試験による水量で、PFOS・PFOA の水量ではありません。 | 蛇口直結 | PFOS・PFOA を80%以上除去(JWPAS B.210 に準ずる試験・第三者試験機関) | — | 900L(JIS の総ろ過水量)/3か月(1日10L) | — |
| 三菱ケミカル・クリンスイ クリンスイ CSP901/交換用 HGC9SNSF:PFOA・PFOS の項目なし(三菱ケミカル・クリンスイ名義の登録は海外向けの型番で、塩素・濁りなど)PFOS・PFOA の総ろ過水量は公式ページに記載がありません。「カートリッジ1個で900Lろ過」は PFOS・PFOA について示された水量ではありません。 | 蛇口直結 | PFOS・PFOA を80%以上除去(JWPAS B.210 に準ずる試験) | — | 900L/3か月(1日10L) | — |
| ダスキン おいしい水プチ3(レンタル)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)PFOS・PFOA の総ろ過水量は記載がありません。 | 蛇口直結 | PFOS及びPFOA の除去率80%以上を確認(水量の記載なし) | — | 4週間(1日10L。浄水能力が最も短い項目が基準) | — |
| ダスキン おいしい水プラス+2 高除去カートリッジ(レンタル)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)PFOS・PFOA の総ろ過水量は記載がありません。 | 蛇口直結 | PFOS及びPFOA の除去率80%以上を確認(水量の記載なし) | — | 4週間(1日10L。浄水能力が最も短い項目が基準) | — |
| キッツマイクロフィルター GOQURIA(ゴクリア)GQ-4WNSF:登録簿で見つからず(社名で検索)カートリッジではなく本体ごと使い切る製品です。価格は公式ショップの表示(税抜11,000円・税込12,100円)です。 | 据置 | PFOS・PFOA 総ろ過水量36,000L(除去率80%) | 36,000 L | 2年(1日10L)。本体ごと交換 | 0.34円 |
| ゼンケン スーパー・アクアセンチュリー(MFH-223)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)103 ng/L・PFHxS の結果は自社試験で、第三者機関の試験ではありません。PFOS・PFOA 以外の PFAS(PFHxS)の結果を出している例は、この表ではこの製品だけです。 | 据置 | PFOS及びPFOA:JWPAS B に準拠(除去率基準80%、総ろ過水量 22,000L)。自社試験:試験水 PFOS+PFOA 103 ng/L を 22,000L 流した時点でろ過水は「検出せず」(定量下限 2 ng/L)、PFHxS も 22,000L 時に定量下限未満 | 22,000 L | 2年(1日30L。浄水能力が最も短い物質が基準) | 1.20円 |
| ゼンケン アクアセンチュリースマート(MFH-S75)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索) | 据置 | PFOS及びPFOA:JWPAS B に準拠する試験結果(総ろ過水量 7,500L の除去性能として掲載) | 7,500 L | 1年(1日20L。浄水能力が最も短い物質が基準) | 1.47円 |
| OSGコーポレーション ツインe-S(Te-S)/カートリッジ Ke-1S・Ke-3SNSF:登録簿で見つからず(社名で検索)1Lあたりの代金は、2本のカートリッジをどちらも交換すると仮定した計算です。カタログ(2026年7月版)には「1年に1回のカートリッジ交換が必要」とありますが、2本とも替えるとまでは書かれていません。カタログの図では PFOS・PFOA を取るのは活性炭フィルター(Ke-1S)で、これだけで割ると1Lあたり約1.47円です(ウラヨミの計算)。PFOS・PFOA の水量は 2024年12月9日のお知らせとカタログによります。 | 据置 | PFOS及びPFOA 6,000L 除去(Ke-1S・Ke-3S 使用製品) | 6,000 L | 総トリハロメタンなど 6,000L、1日約16Lで12か月 | 3.19円 |
| メイスイ nomot(ノモット)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)カートリッジ一体の据置型。価格は確かめられていません。 | 据置 | PFOS及びPFOA(0.00005 mg/L=50 ng/L 時)3,000L(除去率80%) | 3,000 L | 3,000L または12か月以内(1日8L) | — |
| 三菱ケミカル・クリンスイ クリンスイ スーパーSTX(SSX880)/交換用 SSC8800NSF:PFOA・PFOS の項目なし(三菱ケミカル・クリンスイ名義の登録は海外向けの型番で、塩素・濁りなど)カタログでは物質ごとの総ろ過水量が 8,000〜35,000L と分かれていますが、PFOS・PFOA の水量は記載がありません。本体価格は確かめていません。 | 据置 | PFOS・PFOA を80%以上除去(JWPAS B.210 に準ずる試験) | — | 12か月(1日20L、クロロホルムが基準) | — |
| マルチピュア・ジャパン Aquaextra EXCT(カウンタートップ)/交換用 CBXTNSF:NSF/ANSI 53:同じ交換エレメント CBXT の「CB-EXTRA」に PFOA・PFOS の低減の項目あり(定格 340ガロン≒1,287L)。日本の型番 EXCT は登録簿に載っていない1,287L は NSF の登録簿の定格で、日本のメーカーが示す PFOS・PFOA の総ろ過水量ではないため、水量の欄には入れていません。仮にこの水量で割ると1Lあたり約18.8円です(ウラヨミの計算)。 | 据置 | 公式サイトに「PFOS/PFOAに対応」のページ。製品ごとの PFOS・PFOA の総ろ過水量の表示はなし | — | 年1回 | — |
| マルチピュア・ジャパン Aquaversa 750CT(カウンタートップ)/交換用 CB6BJNSF:NSF/ANSI 53:Aquaversa(エレメント CB6、750ガロン)の項目に PFOA・PFOS はない(鉛・VOC・シストなど)。後継の CB6BJ は登録簿に載っていないNSF の登録簿で、Aquaversa には PFOA・PFOS(PFAS)の項目の登録がありません。「NSF 認証」の浄水器でも、PFOA・PFOS の項目まで認証されているとは限らない例です。 | 据置 | 日本の公式ページに PFOS・PFOA の水量の表示なし | — | 年1回 | — |
| マルチピュア・ジャパン Aquaperform 880SC(レンタル、カウンタートップ)/交換エレメント CB11AsNSF:NSF/ANSI 53:Aquaperform(交換エレメント CB11As、容量 600ガロン≒2,271L)に PFOA Reduction・PFOS Reduction の項目ありレンタルの機種は、標準の Aquaperform 880SC と、コンパクトモデル MP400SC です。MP400 シリーズを選ぶと、除去項目から PFOS・PFOA とヒ素が外れると公式の案内にあります。水栓の形状によっては、別途有償の取付工事が必要な場合があります。600ガロンは NSF の登録簿の容量で、日本のメーカーが示す PFOS・PFOA の総ろ過水量(JWPAS)ではないため、水量の欄には入れていません。マルチピュア・ジャパンのページにある「JIS(JWPA)」と NSF の比較は、JIS と浄水器協会の自主規格を混同した宣伝の比較として扱っています。 | 据置 | 公式のレンタル案内に「レンタルモデル Aquaperform はヒ素、PFOA / PFOS の NSF 認証を取得」とある。PFOS・PFOA の総ろ過水量の表示はなし。NSF 登録簿の Aquaperform(CB11As)に NSF/ANSI 53 の PFOA・PFOS Reduction の登録あり | — | 1年ごとに交換カートリッジを無償で送付 | — |
| トクラス アンダーシンク用浄水カートリッジ JC-501NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)公式ページに価格の記載がなく、1Lあたりの代金は計算していません。 | アンダーシンク | PFOS及びPFOA 10,000L(除去率80%、浄水器協会自主規格基準) | 10,000 L | 12か月(1日27L) | — |
| 東レ トレビーノ SK88 複合水栓 標準タイプ(SK88X-KV)/交換用 SKC88.XNSF:登録簿で見つからず(東レの名義は RO 膜の部材のみ) | アンダーシンク | PFOS及びPFOA 総ろ過水量4,000L・除去率80%(JWPAS B.210 に準ずる試験・第三者試験機関) | 4,000 L | 4,000L/12か月(1日10L) | 2.28円 |
| SANEI アンダーシンク浄水器カートリッジ M713-1NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)PFOS・PFOA の総ろ過水量は記載がありません。 | アンダーシンク | PFOS・PFOA を80%以上除去(JWPAS B.210 に準ずる試験・第三者試験機関) | — | 約1年(1日27.4L) | — |
| タカギ みず工房 蛇口一体型浄水器(JC0036 など JWPA 登録の各型)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)対象カートリッジの一覧が画像で、型番ごとの水量は確かめられていません。タカギは、正規品カートリッジを公式ストア以外の大手通販サイト・フリマ・オークションサイトでは売っていないと明記しています。 | 水栓一体型 | PFOS・PFOA 目標値(上限)濃度の水を、表示総ろ過水量 1,200L/900L/600L(カートリッジにより異なる)で80%以上除去 | — | — | — |
| LIXIL オールインワン浄水栓 JF-K1系(スタンダード JF-K11)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)PFOS・PFOA の総ろ過水量は記載がありません。ページにある「浄水能力は約2,400L」は PFOS・PFOA について示された水量ではありません。 | 水栓一体型 | PFOS・PFOA を80%以上除去(JWPAS B 基準の試験方法) | — | 定期便の間隔は 4・6・8か月ごとから選ぶ | — |
| 日本食品薬化 吟水キッチントップ(ROTEC ENERGY RB-750P)メーカーの公式ページで、PFOS・PFOA の水量・交換目安・価格を文字で確かめられませんでした。NSF の登録簿は調べていません。 | 逆浸透膜(RO) | JWPA の「PFOS及びPFOAが除去可能な家庭用浄水器 登録リスト」に掲載(JWPAS B(2023)の除去性能試験に適合) | — | — | — |
| パナソニック アルカリイオン整水器 TK-AS48/交換用 TK-HS92C1NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)管理医療機器(整水器)。交換用カートリッジ TK-HS92C1 は、パナソニックの消耗品ページの対応本体で確認しました。JWPA の PFOS・PFOA 登録リストには載っていません。 | 整水器 | PFOSおよびPFOA 12,000L(JWPAS B 基準による除去率80%の値) | 12,000 L | 約2年(1日15L) | 1.29円 |
| 日本トリム トリムイオン NEONSF:登録簿で見つからず(社名で検索)管理医療機器(整水器)。カートリッジの価格は公式ページで確かめられず、1Lあたりの代金は計算していません。 | 整水器 | PFOS及びPFOA 総ろ過水量7,000L 除去率80%(JWPAS B.210 試験結果) | 7,000 L | 7,000L/約12か月(1日約19L) | — |
| 日本トリム TRIM ION Well(電解水素水整水器)/交換用 MMαカートリッジNSF:登録簿で見つからず(社名で検索)浄水器協会の PFOS・PFOA の登録リストに掲載。管理医療機器としての効能の表示は、このページでは扱いません。 | 整水器 | PFOS及びPFOA 総ろ過水量6,000L 除去率80%(JWPAS B.210試験結果)。公式ページ・取扱説明書とも同じ表示 | 6,000 L | 6,000L/約12か月(1日約16L) | 1.83円 |
| ナック(クリクラ) feel free putio(プティオ、給水型ウォーターサーバー)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)浄水器協会の PFOS・PFOA の登録リストには掲載なし。 | ウォーターサーバー | 取扱説明書:PFOS、PFOA 総ろ過水量720L 除去率80%(JWPAS B.210試験結果)。公式ページ:除去率98%以上(JWPAS B.210 に基づいた実測値) | 720 L | 720L/6か月(1日4L) | — |
| ウォータースタンド ガーディアン CHP-7200N(水道直結ウォーターサーバー)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)PFOS・PFOA の総ろ過水量は記載がありません。 | ウォーターサーバー | PFOS及びPFOA:JWPAS B.210 による除去率80%の物質(水量の記載なし) | — | フィルターを6か月ごとに送付 | — |
| ウォータースタンド ピュアライフ S CHP-4200N(給水型ウォーターサーバー)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)浄水器協会の PFOS・PFOA の登録リストに掲載。取扱説明書の浄水能力の欄は JIS の12物質だけで、PFOS・PFOA の行はありません。 | ウォーターサーバー | PFOS及びPFOA:JWPAS B.210 による除去率80%の物質(PFOS・PFOA の水量の記載なし) | — | 12か月(1日7L) | — |
| ウォータースタンド ピュアライフ L CHP-4600N(給水型ウォーターサーバー)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)浄水器協会の PFOS・PFOA の登録リストに掲載。交換の目安が公式ページと取扱説明書で違います。 | ウォーターサーバー | PFOS及びPFOA:JWPAS B.210 による除去率80%の物質(PFOS・PFOA の水量の記載なし) | — | 公式ページは9か月に一度、取扱説明書は6か月(1日14L) | — |
| ウォータースタンド アイコン CHP-7211N(水道直結ウォーターサーバー)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)浄水器協会の PFOS・PFOA の登録リストに掲載。 | ウォーターサーバー | PFOS及びPFOA:JWPAS B.210 による除去率80%の物質(PFOS・PFOA の水量の記載なし) | — | 6か月(1日10L) | — |
| 富士山GXホールディングス every frecious mini/tall/tall+cafe(ハイグレードタイプ カートリッジ)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)浄水器協会の PFOS・PFOA の登録リストには掲載なし。2025年3月までの旧カートリッジは「総ろ過水量750Lで除去率80%以上」の表示でした。lite(月額2,750円)は別のカートリッジで「除去率99.7%」の表示です。 | ウォーターサーバー | 「PFAS 濃度 500 ng/L のろ過能力試験において除去率99.9%以上」(JWPAS B.210 準用:原水濃度 500 ng/L・総ろ過水量 1,200L)。浄水器協会の規格の本来の条件(合計 50 ng/L の水で、除去率が80%に下がるまでの水量を測る)とは違い、10倍の濃度で 1,200L 時点の除去率を示したものです | — | 1,200L/12か月 | — |
| VISION ViVi Water long/short/+mist(ハイグレードプラス カートリッジ)NSF:登録簿で見つからず(社名で検索)浄水器協会の PFOS・PFOA の登録リストには掲載なし。原水濃度の数字が公式のページどうしで違います。 | ウォーターサーバー | 「PFAS を99.9%除去」(JWPAS B.210 準用:原水濃度 494 ng/L〔サーバーのページでは 500 ng/L〕・総ろ過水量 1,200L)。浄水器協会の規格の本来の条件とは違い、約10倍の濃度で 1,200L 時点の除去率を示したものです | — | 1,200L/約1年(1日3.3L) | — |
メーカーの公式ページ・カタログで確かめた表示だけを載せています。総ろ過水量は、PFOS・PFOA を合わせて 50 ng/L の水を流して除去率が80%に下がるまでの水量(浄水器協会の規格 JWPAS B.210)です。
方式ごとのしくみ
| 方式 | しくみ | PFAS の除去 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| ポット型 | 水差しの上にあるカートリッジに水を注ぎ、重力でゆっくりろ過します。ろ材は活性炭が中心で、イオン交換体(水に溶けた物質をイオンとして引きつける粒)を組み合わせた製品もあります。工事は要りません。 | PFOS・PFOA の総ろ過水量を公表しているのは、この表では東レ PT307SLV(600L)だけです。クリンスイ・ブリタは「80%以上除去」とだけ表示しています。ポット型の浄水器4機種を試した岩手県の研究(岩渕・佐藤 2021)では、最もよい機種はカートリッジの寿命まで90%以上を保ち、最も低い機種は寿命の時点で50%未満に下がりました。 | カートリッジが小さく、交換目安は 150〜600L(1〜6か月)と短めです。米国の家庭の調査(Herkert ほか 2020)では、ポット型・カウンタートップ型の活性炭は除去率がばらつき、長鎖の PFAS で約60〜70%、短鎖で約40%でした。 |
| 蛇口直結型 | いまの蛇口の先に取り付け、レバーで浄水と原水を切り替えます。カートリッジは活性炭が中心で、中空糸膜(濁りや細菌を取る細い管の膜)やイオン交換体を組み合わせた製品が多いです。 | 公表されている PFOS・PFOA の総ろ過水量は、東レ MK207SLX が 1,500L、パナソニック TK-CJ24 が 4,000L です。浄水器協会(JWPA)が公表した試験例(蛇口直結形)では、約50 ng/L の試験水が表示の総ろ過水量まで 1 ng/L 未満でしたが、JWPA は全ての浄水器が同じ性能とは限らないと注記しています。 | カートリッジが小さく、数か月ごとの交換が必要な製品が多いです。クリンスイ・ダスキンは PFOS・PFOA の水量を公表していません。中空糸膜は PFOS・PFOA を取るしくみではなく、取るのは活性炭などです(クリンスイのカタログの説明)。 |
| 据置型(カウンタートップ) | シンクの横などに本体を置き、蛇口から分けた水を大きめのカートリッジに通します。活性炭が中心です。キッツ GOQURIA のように本体ごと使い切る製品もあります。 | 公表されている PFOS・PFOA の総ろ過水量は 3,000L(メイスイ nomot)〜36,000L(キッツ GOQURIA)と幅があります。マルチピュアは日本の型番での PFOS・PFOA の表示がなく、NSF の登録簿で一部の型(交換エレメント CBXT・レンタル機 Aquaperform の CB11As)に PFOA・PFOS の項目があります。 | 本体が場所をとり、価格は製品で大きく違います。PFOS・PFOA の水量が大きくても、交換目安はほかの物質(クロロホルムなど)の水量で決まる製品があります。 |
| ビルトイン型(アンダーシンク) | シンクの下にカートリッジを置き、専用の水栓から浄水を出します。水栓の交換や設置の工事が要ります。 | 公表されている PFOS・PFOA の総ろ過水量は、東レ SK88 が 4,000L、トクラス JC-501 が 10,000L です。米国の家庭の調査(Herkert ほか 2020)では、アンダーシンクの2段式はすべての PFAS をほぼ完全に取り除きましたが、1段の活性炭ブロックはばらつきました。米国の製品の結果で、日本の製品にそのまま当てはまるとは限りません。 | 本体と工事の費用がかかります。SANEI は PFOS・PFOA の水量を公表していません。 |
| 水栓一体型 | 水栓(蛇口)の中に浄水カートリッジを組み込んだ製品で、いまの水栓と取り替えて使います。LIXIL は「スパウト内蔵形浄水栓」と説明し、カートリッジは活性炭フィルターです。タカギのカートリッジのろ材は活性炭・イオン交換体・不織布で、中空糸膜を加えた型もあります。 | タカギは、PFOS・PFOA の目標値(上限)濃度の水を、表示総ろ過水量 1,200L/900L/600L(カートリッジにより異なる)で80%以上除去したと公表しています(第三者試験機関、JWPAS B.210 に準ずる試験)。LIXIL はオールインワン浄水栓のカートリッジで80%以上の除去を確認したと表示していますが、PFOS・PFOA の総ろ過水量はメーカーの公表なしです。JWPA が公表した試験例(水栓一体形、活性炭)では、約50 ng/L の試験水が表示の総ろ過水量まで 1 ng/L 未満でした。 | 水栓ごと取り替える製品です(取り替えの工事の費用はメーカーの公表なし)。カートリッジは水栓に合う専用品で、タカギは浄水器の品番によって適合するカートリッジが違い、正規品は公式ストア以外の大手通販サイトなどでは売っていないとしています。タカギは型番ごとの水量を文字で確かめられず、LIXIL の「浄水能力は約2,400L」は PFOS・PFOA の水量ではありません。 |
| 逆浸透膜(RO) | とても細かい膜に水圧をかけて水を押し通し、膜を通れない物質を濃くした排水として流します。 | 米 EPA は、RO・ナノろ過は短鎖を含む多くの PFAS を通常90%以上取り除くと説明しています。Herkert ほか 2020 でも、アンダーシンクの RO はほぼ完全に取り除きました。日本では JWPA の PFOS・PFOA 登録リストに RO の製品(日本食品薬化)が載っています。 | EPA によると、供給した水の約20%が濃縮した排水になります。日本の RO の製品で PFOS・PFOA の総ろ過水量を公表している例は、この調査では見つかりませんでした。 |
| アルカリイオン整水器 | 浄水カートリッジで水をろ過したあと、電気分解でアルカリ性の水などをつくる機械です(管理医療機器)。PFOS・PFOA の表示は、前段の浄水カートリッジ(活性炭・イオン交換体など)についてのものです。 | パナソニック TK-AS48 が 12,000L、日本トリム NEO が 7,000L と、PFOS・PFOA の総ろ過水量を公表しています。 | 本体価格は高めです(いずれもオープン価格)。浄水機能が付け足しの整水器は、家庭用品品質表示法の浄水器の表示の対象外です(浄水器協会の説明)。 |
| 水道直結ウォーターサーバー | 水道管につないだサーバーの中のフィルターでろ過し、冷水・温水を出します。レンタルが中心です。 | ウォータースタンド ガーディアンは、JWPAS B.210 で除去率80%の物質に PFOS・PFOA を挙げていますが、総ろ過水量の記載はありません。 | 毎月のレンタル料がかかります(例:月 4,400円)。フィルターの交換は、送られてくる間隔(例:6か月ごと)に従います。 |
「除去率80%」は何を意味する?(JWPAS B.210 の試験)
JWPA の技術委員会(2023年10月11日)が公表した PFOS・PFOA の試験方法の要点です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験水 | 有機物(TOC)を 0.5 mg/L 以下にした水に、PFOS 25 ng/L と PFOA 25 ng/L を加える(合計 50 ng/L、±10 ng/L) |
| 流し方 | 表示のろ過流量で、1日5〜7時間、続けて流す |
| 総ろ過水量 | 除去率が 80% に下がるまでの水量。あらかじめ決めた水量で80%以上なら、その水量を総ろ過水量としてよい |
| 分析 | 水道の水質管理目標設定項目の検査方法 |
- 寿命の最後で、ろ過した水に最大 10 ng/L 残りうる試験です(50 ng/L の2割。ウラヨミの計算)。日本の水質基準(PFOS+PFOA 50 ng/L)の5分の1ですが、米 EPA の基準(PFOA・PFOS 各 4.0 ng/L)より高い値です。基準の違いは 基準「50 ng/L」はどう決まった?。
- 80%は「寿命の段階でも80%以上取れる」という意味で、常に80%しか取れないという意味ではない、とキッツは説明しています。JWPA が公表した試験例(蛇口直結形・水栓一体形、第三者試験機関)では、47〜51 ng/L の試験水が、表示の総ろ過水量まで 1 ng/L 未満でした(除去率 97.9% 以上)。JWPA は、全ての浄水器が同じ性能だと保証するものではないと注記しています。
- 自分の地域の水道水が X ng/L なら、試験と同じく寿命の最後で除去率が80%まで下がったとしても、ろ過水は 0.2X ng/L という目安になります(ウラヨミの計算。濃さが違えば取れ方も変わりうるので、あくまで目安です)。地域の値は 自分の地域の水道水の PFAS はどう調べる? から。
- 試験するのは PFOS と PFOA の2つだけです。PFHxS など他の PFAS がどれだけ取れるかは、この表示からはわかりません。
- JWPAS に PFOS・PFOA が加わった時期は、資料によって「2022年8月と2023年5月の改訂」(パナソニック)と「2023年10月に試験方法を策定」(JWPA)と食い違っています。
総ろ過水量と、1Lあたりのカートリッジ代
この表の27製品のうち、PFOS・PFOA の総ろ過水量をメーカーが公表しているのは12製品です。クリンスイ・LIXIL・ブリタ・ダスキン・SANEI・ウォータースタンドは「80%以上除去」とだけ書いていて、水量はわかりません。
- 箱にある「総ろ過水量 900L」などの数字は、塩素や JIS の物質についての値であることが多く、PFOS・PFOA の水量と同じとは限りません。
- カートリッジ代を PFOS・PFOA の総ろ過水量で割ると、1Lあたり約0.34円(キッツ GOQURIA)〜約3.19円(OSG ツインe-S、2本とも交換すると仮定)でした(ウラヨミの計算)。東レのポット型・蛇口直結型はカートリッジがオープン価格のため計算していません。
- 交換目安は「1日に何L使うか」を決めて計算した期間です。たとえば東レ PT307SLV は 600L を1日3Lで6か月としています。1日6L使えば、600L に届くのは約100日です(ウラヨミの計算)。
- パナソニック TK-CJ24 は、PFOS・PFOA なら約1年、クロロホルムなどの除去が目的なら約6か月と、物質によって交換目安が違います。ゼンケン・ダスキンは、浄水能力が最も短い物質に合わせた交換目安を示しています。
「NSF 認証」とはどう違う?
NSF は米国の認証機関です。浄水器の PFOA・PFOS の試験は、日本の JWPAS よりずっと濃い水で行います。
| 規格 | 試験水 | 寿命の最後のろ過水 | 必要な除去率 |
|---|---|---|---|
| JWPAS B(日本、2023年) | PFOS 25+PFOA 25=50 ng/L | 10 ng/L 以下(計算) | 80% |
| NSF P473 → NSF/ANSI 53・58(2018〜2019年) | PFOS 1,000+PFOA 500=1,500 ng/L | 合算 70 ng/L 以下 | 約95.3%(計算) |
| NSF/ANSI 53・58(2024年時点の規格。ペンシルベニア州立大の解説) | 確かめられず | 合算 20 ng/L 以下 | — |
- 試験水の濃さは約30倍違います。日本の水道水の値(数〜数十 ng/L)に近いのは JWPAS、汚染された地域の高い濃度を想定しているのが NSF です。同じ「80%」「95%」でも条件が違い、どちらが上とは言えません。
- NSF/ANSI 53 の2025年版で、PFOA・PFOS の処理水の上限が米 EPA の基準に合わせて更新されたと紹介されていますが、数値は規格の本文で確かめられていません。
- 同じ「NSF/ANSI 53 認証」でも、PFOA・PFOS の項目があるかは製品ごとに違い、評価した規格の版も違います。マルチピュアは、交換エレメント CBXT(登録簿の名前は CB-EXTRA)やレンタル機 Aquaperform(CB11As)などに PFOA・PFOS の項目がありますが、Aquaversa(CB6)にはありません。
- NSF の登録簿(2026年10月3日)を社名で引くと、パナソニック・タカギ・ゼンケン・LIXIL・TOTO・キッツ・メイスイ・OSG・ダスキン・日本トリム・ウォータースタンド・トクラス・SANEI・KVK は見つかりませんでした。三菱ケミカル・クリンスイと BRITA SE は登録がありますが、PFOA・PFOS の項目はありません。社名の表記や OEM(他社名義の製造)で漏れることがあるため、「認証がない」とまでは言い切れません。
- アムウェイの eSpring は、NSF/ANSI 53 で PFOA・PFOS などの項目が登録されていますが、日本で売られている型番との対応は確かめられていません。
研究ではどれくらい取れた?
メーカーの試験は、決まった条件で行う実験室の結果です。家庭で実際に使われている浄水器や、市販品を比べた研究もあります。
| 研究 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|
| Herkert ほか 2020(米国 デューク大など) | ノースカロライナ州の中部(n=61)と南東部(n=12)の家庭で使われていた浄水器。16物質 | アンダーシンクの2段式と RO はほぼ完全に除去。ほかの活性炭(ポット・カウンタートップ・蛇口・冷蔵庫・1段のアンダーシンク)はばらつき、長鎖で約60〜70%、短鎖で約40% |
| 岩渕・佐藤 2021(岩手県環境保健研究センター・岩手大学) | ポット型の浄水器4機種。PFOS・PFOA を含む6物質 | どの機種も除去したが機種で差。最もよい機種は寿命まで90%以上、最も低い機種は寿命の時点で50%未満。炭素の鎖が長いほどよく取れた |
| Zarębska ほか 2025(ポーランド) | ポット12・ボトル5製品。EU の飲料水の20物質ほか | 20物質の合計の平均除去率は31〜99%。80%を超えたのは9製品 |
| Richardson ほか 2026(英国 ロンドン) | 市販の5製品。50 ng/L を加えた水 | いずれも PFAS を85%以上除去 |
| MacKeown ほか 2024(イタリア、総説) | これまでの研究のまとめ | 実際の使用で除去率を評価した研究は5報だけ。維持管理されない活性炭は、かえって PFAS を増やすことがある |
- 米 EPA は、活性炭は PFOS・PFOA のような炭素の鎖が長い PFASはよく吸着するが、PFBS・PFBA のような鎖の短い PFASはあまり吸着しないと説明しています。RO・ナノろ過は短鎖を含め通常90%以上です。
- 日本の表示(JWPAS)は PFOS・PFOA だけの試験です。短鎖の PFAS がどれだけ取れるかは、ほとんどの製品で公表されていません。
- 米マサチューセッツ州の横断研究(Heckel ほか 2026)では、一方の地域で、浄水器を通した水道水やボトル水を飲む人の血液中の PFAS が低かったものの、もう一方の地域では差がありませんでした。浄水器で血液中の濃度が下がると言える研究ではありません。体への影響は PFAS は体にどんな影響がある?。
交換を怠ると
カートリッジの性能は、使い始めから少しずつ落ちていきます。表示の総ろ過水量は「80%に下がるまで」の水量で、その先の性能は試験されていません。
- 米国の家庭の調査(Herkert ほか 2020)では、家全体の水を通す活性炭の装置8台のうち4台で、ろ過したあとの水のほうが PFAS が多かった例がありました(原因は抄録には書かれていません)。
- 総説(MacKeown ほか 2024)も、維持管理されない活性炭はかえって PFAS を増やすことがあると書いています。
- 交換目安の月数は、1日に使う量を決めて計算したものです。料理にも使うなど使う量が多い家庭では、月数より早く総ろ過水量に届きます。
- メイスイ nomot は「3,000L または12か月以内」と、水量と月数の両方で交換時期を示しています。使った量がわからなければ、月数と水量の早いほうで替えるのが、表示の前提に沿った使い方です。
模倣品と、使用済みカートリッジ
- 浄水器協会(JWPA)は2024年9月26日に「浄水カートリッジ模倣品対策強化宣言」を出しました。模倣品はパッケージや外観が精巧で見分けにくく、本来の機能や品質を備えていない場合は健康被害の可能性もある、としています。
- タカギは、正規品のカートリッジを、フリマ・オークションサイトや大手通販サイトでは売っていない(公式ストアを除く)と明記しています。メーカーが正規の売り場を示している場合は、そこで買うのが確実です。
- 使用済みカートリッジについて、ブリタ Japan は、日本ではドイツと同じ水準の回収リサイクルはできないとし、地域の規則に従って捨てるよう案内しています。分別の区分は、住んでいる市区町村で確かめてください。ほかのメーカーの回収の有無は、この調査では確かめていません。
- カートリッジにたまる PFOS・PFOA の量の目安:50 ng/L の水を 4,000L 流して全部を吸着したとしても 200 μg、600L(ポット型)なら 30 μg です(ウラヨミの計算)。
関連する解説
表示・価格は確認日時点のメーカーの公表のとおりで、変わることがあります。ウラヨミが製品を試験したものではありません。一部のリンクは広告(PR)です。