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水道水の PFAS データベース解説確認日 2026.10.04

ミネラルウォーター・ボトル水の PFAS は? 日本の規格と国の実態調査

2025年6月30日から、ミネラルウォーター類にも水道と同じ「PFOS と PFOA の和で 50 ng/L」の規格ができました。国の実態調査(延べ258試料)で 50 を超えたのは1試料です。規格のしくみと、海外の研究で分かった「採水地と処理で値が違う」ことを並べます。

結論

ミネラルウォーター類のうち殺菌・除菌するものには、2025年6月30日から「PFOS 及び PFOA の和として 0.00005 mg/L(50 ng/L)以下」の成分規格があります(令和7年内閣府告示第105号)。2026年3月31日までに製造・輸入したものは経過措置です。

殺菌・除菌しないもの(ナチュラルミネラルウォーターのような型)も、製造基準の運用で当面 50 ng/L を当てはめます。

国の実態調査(2021〜2022年度、延べ258試料)で 50 を超えたのは1試料(56 ng/L)だけでした。ただし海外の研究では、湧き水が高めで、逆浸透膜(RO)で処理した水は低いなど、採水地と処理で値が違います。

日本の規格:2つの決め方

種類決め方値時期
ミネラルウォーター類のうち殺菌・除菌するもの食品衛生法の成分規格(令和7年内閣府告示第105号)PFOS+PFOA 50 ng/L 以下2025年6月30日 告示・施行。2026年3月31日までの製造・輸入分は従前の例
殺菌・除菌しないもの製造基準「原水は人為的な環境汚染物質を含むものであってはならない」の運用当面 50 ng/L泉源の衛生管理を指導
ほかの清涼飲料水原料の水が水道水か、ミネラルウォーター類の規格に合う水であること間接的に同じ―
食品製造用水規格なし(飲む代わりではないため)―50 を参考に自主管理が望ましい
  • 根拠は水道と同じ式です(1日 2 L・体重 50 kg・TDI の 10%)。
  • 検査では、PFOS・PFOA それぞれ 5 ng/L(基準の10分の1)まで測れることを確かめる必要がある、と消費者庁は説明しています。
  • 炭酸ガスの圧力が 98kPa 以上のものは、自主管理が望ましいとされています。
  • ミネラルウォーター類以外の食品には、PFAS の基準値はありません(農水省)。

国の実態調査(2021〜2022年度)

年度試料結果(PFOS+PFOA)
2021年度160(国産126)PFOS は全試料が定量下限(2.5 ng/L)未満。PFOA は 94% が下限未満。合算の最大 23 ng/L
2022年度981試料が 56 ng/L で暫定目標値を超えた(自治体に情報提供し、その後の検査で目標値未満)。残り97試料の最大 9.4 ng/L
  • 値は直鎖体のみの測定です。

海外の研究:採水地と処理で違う

研究対象結果
Chow ほか 2021(米国)ボトル水 101製品、32種39製品で検出。合計 0.17〜18.87 ng/L、中央値 0.98、97% が 5 ng/L 未満。湧き水は高め、RO 処理の「Purified」は低い
Quan ほか 2025(中国)ボトル水 52製品、50種を測定(21種を検出)合計 2.69〜97.0 ng/L。とても短い鎖の TFA・PFPrA が多い。湧き水の平均が最も高く(37.5)、深層地下水や RO 処理は低い
Gao ほか 2024(英国・中国ほか)英国・中国の水道水と、15か国産のボトル水ボトル水の 99% 超で PFOA・PFOS を検出(濃度は低い)
  • 海外の研究は、日本の規格の対象(PFOS+PFOA)より多くの種類を足した合計です。日本の 50 とそのままは比べられません。
  • 米国には、ボトル水の PFAS の基準値はなく、規制は水道水だけです(消費者庁の整理)。EU では、認定されたナチュラルミネラルウォーターは飲料水指令の PFAS の値の対象外です。

水道水と比べると

  • 水道水も、国の調査で検査した事業の大半は nd(測れる下限より低い)です。2024年11月時点で、50 ng/L 以下が確かめられた給水人口は 98.2% でした。
  • 「ボトル水だから PFAS がゼロ」ではなく、「水道水だから高い」でもありません。どちらも、どこの水か・どう処理したかで決まります。
  • 自分の地域の水道水の値は調べ方の解説と都道府県ページで、家で減らす方法は浄水器のページで見られます。

出典

最終確認日 2026.10.04(公的機関の資料・論文の原典で確認し、Gemini Notebook に集めて照合)。事業者ごとの値は国の表のとおりで、ウラヨミが並べ替え・集計しました。

このページは、国・自治体などの公的機関が公表した測定値と、基準・評価・論文に書かれている事実を並べたものです。水道水の良し悪しや健康への影響を判定するものではありません。最新の値と対応は、お住まいの地域の水道事業者に確かめてください。

ほかの解説

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