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水道水の PFAS データベース解説確認日 2026.10.04

シャワー・お風呂で PFAS は体に入る? 皮膚からの吸収の見解

環境省と米国の公的機関は、お風呂やシャワーで皮膚から入る PFAS は「重要な経路ではない」としています。皮膚モデルの実験で短い PFAS が通りやすかった研究もありますが、入浴とは条件がかなり違います。

結論

環境省は、お風呂での皮膚からの吸収や食器洗い・手洗いについて、食事による摂取が最も大きく寄与するとし、米 ATSDR の「経皮吸収は限定的で、一般的に重要な経路とは考えられていない」という見解を紹介しています。

環境省のハンドブックは、2022年の WHO の文書を引いて、PFOS などは分子量が大きく、吸入や皮膚からの摂取は重要とは考えにくい、生活用水として使っても TDI を超えることはないと考えられる、と書いています。

皮膚モデルの実験(2024年)では、短い PFAS ほど皮膚を通りやすい結果でした。ただし PFAS をメタノールに溶かして高い量を塗った条件で、入浴でどれだけ入るかの推計には使えません。

公的機関の見解

機関見解
環境省 FAQ(Q12)飲み水以外の水(お風呂での皮膚からの吸収、食器の洗浄、手洗いなど)については、食事による摂取が最も大きく寄与。ATSDR も経皮吸収は限定的で重要な経路とは考えられていないとしている
環境省 PFAS ハンドブック2022年の WHO の文書によると、PFOS などは分子量が大きく、吸入や皮膚を経由した摂取は重要とは考えにくい。生活用水として使っても TDI を超えることはないと考えられる
米 ATSDR(2026年7月改訂)PFAS の経皮吸収は限定的で、一般の人にとって重要な経路ではないようだ。ほとんどの PFAS は揮発しないので、吸入は典型的な経路ではない
米ニュージャージー州保健局シャワー・入浴・洗濯・食器洗い・野菜のすすぎからのばく露は重要ではない

皮膚モデルの研究:条件に注意

  • Ragnarsdóttir ほか 2024(Environ Int)は、3D のヒト皮膚モデルに17種の PFAS を 500 ng/cm² 塗り、24〜36時間置きました。PFAS はメタノールに溶かしています。
  • 吸収された割合は PFPeA 58.9%、PFBS 48.7% など、鎖の短い PFAS ほど多く、炭素が9個以上のものは皮膚の中に残りました。
  • 入浴は、水に溶けたごく低い濃度(水道水なら多くは nd か数 ng/L)に、短い時間ふれるだけです。この実験の数字を、お風呂で入る量に当てはめることはできません。

体に入る主な経路は、食事と飲み水

  • 農水省の国産37品目の調査(2024〜2025年度)で、食事からの摂取は PFOS 0.13・PFOA 0.09 ng/kg 体重/日でした(TDI の 0.65%・0.45%)。
  • 水道水を1日 2 L・体重 50 kg で飲むと、5 ng/L で 0.2 ng/kg 体重/日になり、食事とほぼ同じです(ウラヨミの計算)。
  • 米 ATSDR は「汚染された飲料水の地域では、水が主な摂取源になりうる」としています。気になるのは、まず飲む水の値です。自分の地域の値の調べ方で、TDI の何%かの計算を説明しています。

浄水シャワー・シャワーヘッドについて

  • 家庭用品品質表示法の浄水器の表示では、浄水シャワーは対象外です。
  • 浄水器協会の「PFOS 及び PFOA が除去可能な家庭用浄水器 登録リスト」は、飲み水用の家庭用浄水器のリストです。
  • 飲み水の PFOS・PFOA を減らす浄水器の性能は、浄水器のページで比べています。

出典

最終確認日 2026.10.04(公的機関の資料・論文の原典で確認し、Gemini Notebook に集めて照合)。事業者ごとの値は国の表のとおりで、ウラヨミが並べ替え・集計しました。

このページは、国・自治体などの公的機関が公表した測定値と、基準・評価・論文に書かれている事実を並べたものです。水道水の良し悪しや健康への影響を判定するものではありません。最新の値と対応は、お住まいの地域の水道事業者に確かめてください。

ほかの解説

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