農薬データベース除草剤確認日 2026.10.01
アトラジン
Atrazine
光合成のしくみの一部を止める(ベンタゾン・DCMU など)。
日本では
- 登録
- 農薬として登録されている(初めての登録 1965年4月27日)。この成分を含む製剤は 4 種類。
- 主な適用作物
- とうもろこし、飼料用とうもろこし、ヤングコーン、ソルガム、日本芝、はとむぎ など(適用表に出てくる作物名 7 種類)
- 毒性の区分
- 成分そのもの:普通物製剤(薄めて売られる商品)4種類の区分:普通物 4毒物及び劇物取締法による区分。
- ADI(一日摂取許容量)
- 食品安全委員会の評価書は見当たらない
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産 | 0 / 4,516 | 0.0% | 0件 |
| 輸入 | 3 / 3,968 | 0.1% | 1件 |
輸入で見つかった食品:ねぎ(リーキを含む)、カカオ豆(最大 0.03ppm)
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- III(やや危険)・LD50 c2000 mg/kg薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで非承認EU の ADI:0.02 mg/kg bw/day、ARfD:0.1 mg/kg bw
- IARC(発がん性)
- グループ 2A(ヒトに対しておそらく発がん性がある)Atrazine: Vol.53,73,140(評価2025・刊行準備中)IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、食品からとる量でのリスクの大きさではない。
知っておきたいこと
- IARC は2025年(モノグラフ第140巻)に「ヒトに対しておそらく発がん性がある」(グループ2A)に分類した(モノグラフ本体は刊行準備中)。
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 化学物質毒性評価データベース(農薬)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(Atrazine)
- IARC(国際がん研究機関)List of Classifications
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。