農薬データベース殺菌剤確認日 2026.10.01
ミクロブタニル
Myclobutanil
かびの細胞膜の成分(エルゴステロール)を作らせない。
日本では
- 登録
- 農薬として登録されている(初めての登録 1990年11月7日)。この成分を含む製剤は 16 種類。
- 主な適用作物
- きく、ばら、トマト、ミニトマト、つばき類、なす など(適用表に出てくる作物名 50 種類)
- 毒性の区分
- 成分そのもの:普通物製剤(薄めて売られる商品)16種類の区分:普通物 16毒物及び劇物取締法による区分。
- ADI(一日摂取許容量)
- 体重1kgあたり1日 0.024 mg
- ARfD(急性参照用量)
- 体重1kgあたり 2.4(一般の集団) / 0.31(妊婦又は妊娠している可能性のある女性) mg
- 評価
- 食品安全委員会 2020年4月21日
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産 | 12 / 4,936 | 0.2% | 0件 |
| 輸入 | 72 / 4,413 | 1.6% | 1件 |
国産で見つかった食品:いちご、えんどう、その他のきく科野菜、その他のなす科野菜、ピーマン(最大 0.36ppm)
輸入で見つかった食品:いちご、おうとう(チェリーを含む)、にんじん、ぶどう、バナナ、ピーマン、ブラックベリー、ラズベリー、レモン(最大 0.29ppm)
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
消費者庁のマーケットバスケット調査(令和6年度、ふだんの食事から実際にとっている量)では、ADI に対して 0.007〜0.177%。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- II(中程度に危険)・LD50 1600 mg/kg薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで非承認(2021年5月に承認が終了)「代替候補物質」(より安全な代わりがあれば置き換えを検討する物質)に指定されている。EU の ADI:0.025 mg/kg bw/day、ARfD:0.31 mg/kg bw
- IARC(発がん性)
- IARC の分類リストに該当する項目なし(グループ3を含め、評価されていないか対象外)
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 ミクロブタニルの評価書(2020年4月21日)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- 消費者庁『令和6年度 食品中に残留する農薬等の一日摂取量調査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(Myclobutanil)
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。