京都府の水道水の PFAS
京都府の水道で、2020〜2025年度(2025年度は8月末まで)に PFOS と PFOA の合算の年度最大値が 50 ng/L を超えたのは、福知山市(75、2023年度)・精華町(63、2020年度)・木津川市(61、2025年度)の3事業者です。2024年度の府内の最大は精華町の 39、2025年度は木津川市の 61 ng/L でした。福知山市は給水栓(蛇口)、木津川市は浄水場出口で測った値です(2024年公表の表)。
事業者ごとの値(PFOS+PFOA の合算、ng/L)
| 事業者 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度* | 測った場所 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 城陽市水道事業上水道・城陽市一部を受水:京都府営水道 | 39 | 17 | 29 | 33 | 32 | — | 原水のみ |
| 向日市水道事業上水道・向日市一部を受水:京都府営水道 | — | 6 | 6 | 5 | 8 | nd | 給水栓水・原水 |
| 宇治市上水道・宇治市一部を受水:京都府営水道 | 18 | 49 | 33 | 28 | 30 | 29 | 給水栓水・原水 |
| 八幡市水道事業上水道・八幡市一部を受水:京都府営水道 | 6 | 9 | 6 | 6 | 5 | 5 | 給水栓水・浄水場出口水・原水 |
| 亀岡市水道事業上水道・亀岡市 | — | nd | nd | nd | nd | — | 原水のみ |
| 木津川市水道事業上水道・木津川市一部を受水:京都府営水道 | 26 | 26 | 30 | 27 | 26 | 61 | 浄水場出口水のみ |
| 舞鶴市水道事業上水道・舞鶴市 | — | nd | nd | 8 | 7 | nd | 原水のみ |
| 長岡京市水道事業上水道・長岡京市一部を受水:京都府営水道 | 24 | 25 | 29 | 27 | 23 | 20 | 給水栓水・浄水場出口水・原水 |
| 京都市水道事業上水道・京都市 | 10 | 6 | 6 | 7 | 9 | 7 | 給水栓水・原水 |
| 福知山市上下水道部上水道・福知山市 | — | 48 | 47 | 75 | 13 | nd | 給水栓水のみ |
| 京田辺市水道事業上水道・京田辺市一部を受水:京都府営水道 | 32 | 35 | 35 | 30 | 32 | — | 給水栓水のみ |
| 綾部市水道事業上水道・綾部市 | — | nd | nd | nd | nd | nd | 浄水場出口水・原水 |
| 宮津市上下水道事業上水道・宮津市 | — | — | — | — | nd | nd | 原水のみ |
| 南丹市水道事業上水道・南丹市一部を受水:亀岡市水道用水供給事業 | — | — | — | 6 | 10 | 17 | 原水のみ |
| 大山崎町上水道・大山崎町一部を受水:京都府営水道 | — | 19 | 24 | 20 | 21 | — | 浄水場出口水・原水 |
| 久御山町上水道・久御山町一部を受水:京都府営水道 | — | 12 | 16 | 14 | 16 | 14 | 浄水場出口水・原水 |
| 井手町水道事業上水道・井手町 | — | 13 | 18 | 8 | 17 | 18 | 原水のみ |
| 京都府綴喜郡宇治田原町水道事業上水道・宇治田原町 | 16 | 27 | 35 | 25 | 25 | 27 | 給水栓水のみ |
| 精華町水道事業上水道・精華町一部を受水:京都府営水道 | 63 | 50 | 30 | 15 | 39 | 27 | 給水栓水・浄水場出口水・原水 |
| 京丹波町役場上水道・京丹波町 | — | — | — | — | nd | nd | 給水栓水のみ |
| 与謝野町水道事業上水道・与謝野町 | — | — | — | nd | nd | — | 給水栓水のみ |
| 京丹後市水道事業上水道・京丹後市 | — | nd | 12 | 13 | 7 | — | — |
| 京都府営水道用水供給受水する市町村など:宇治市、城陽市、八幡市、久御山町、京田辺市、木津川市、精華町、向日市、長岡京市、大山崎町 | 13 | 10 | 13 | 11 | 6 | 5 | 浄水場出口水・原水 |
| 亀岡市水道用水供給事業用水供給・亀岡市受水する市町村など:南丹市(八木町南・西地区) | — | nd | nd | nd | nd | — | 原水のみ |
| 井手町多賀地区簡易水道事業簡易水道・井手町 | — | 19 | 20 | 10 | 20 | 18 | 原水のみ |
| 笠置町笠置簡易水道事業簡易水道・笠置町 | — | — | — | — | 6 | 5 | — |
| 笠置町有市簡易水道事業簡易水道・笠置町 | — | — | — | — | nd | nd | 給水栓水・浄水場出口水 |
| 笠置町東部簡易水道事業簡易水道・笠置町 | — | — | — | — | 29 | 23 | 給水栓水・浄水場出口水 |
| 和束町和束中央簡易水道事業簡易水道・和束町 | — | nd | 11 | 10 | 10 | 11 | 給水栓水・原水 |
| 南山城村中央簡易水道事業簡易水道・南山城村 | — | 14 | 25 | 18 | 22 | 16 | 給水栓水のみ |
| 南山城村高尾簡易水道事業簡易水道・南山城村 | — | 8 | 19 | 14 | 17 | 11 | 給水栓水のみ |
| 伊根町簡易水道事業簡易水道・伊根町 | — | — | — | — | nd | — | 浄水場出口水のみ |
国(国交省・環境省)が公表した、各事業者の年度ごとの最大値です。1つの事業者に複数の水源・浄水場があると、給水区域の中でも系統によって値は違います。測った場所は原則として給水栓(蛇口)ですが、原水(浄水場で処理する前の水)だけを測った事業者もあり、原水の値は水道水の基準の対象ではありません。nd は検出・定量できる下限より低いこと。—は値の報告がないこと。*2025年度は2025年8月末まで。
50超 50 ng/L を超えた年度(測った場所に原水を含む事業者では、原水の値のこともあります) 原水 50 ng/L を超えたが、原水だけで測った事業者
知っておきたいこと
- 福知山市上下水道部は 48(2021年度)・47・75(2023年度)のあと、13(2024年度)・nd(2025年度)に下がりました。検査地点は給水栓です。下がるまでの対応は、今回確かめた国の資料には書かれていません。
- 木津川市水道事業は 26〜30 ng/L が続いたあと、2025年度(8月末まで)に 61 ng/L でした。その後の対応は、今回確かめた公的資料では分かっていません。
- 精華町水道事業は 63(2020年度)・50・30・15・39・27 ng/L です。2021年度の 50 は「50 以下」に入ります。検査地点は給水栓・浄水場出口・原水(浄水場で処理する前の水)が混ざっています。
- 宇治市(18〜49)、京田辺市(30〜35)、城陽市(17〜39、原水のみ)、長岡京市(20〜29)、宇治田原町(16〜35)など、20〜40 ng/L 台の値が続く事業者があります。2024年度は値のある 32 行のうち nd(定量下限未満)は 8 行だけでした。
- 京都市水道事業は 6〜10 ng/L、京都府営水道(市町に水を卸す用水供給)は 13(2020年度)から 5(2025年度)でした。
- 専用水道(社宅・病院などの自家用の水道)は、府内で検査した 45 のうち 6 の設置者で暫定目標値の超過が確認されています。うち国の施設は陸上自衛隊大久保駐屯地の専用水道で、原水 64 ng/L(応急的に浄水器で対応中、今後除去設備を設置予定)です。
自分の量に置きかえる
- 水からとる量
- — ng/kg/日
- 日本の耐容一日摂取量(PFOS・PFOA 各 20 ng/kg 体重/日)に対して
- —
- EFSA の耐容週間摂取量(4物質合計 4.4 ng/kg 体重/週=1日あたり約 0.63)に対して
- —
- 食品37品目からとる量(農水省の調査の推計 PFOS 0.13+PFOA 0.09=0.22 ng/kg 体重/日。37品目は食べる量で全体の約5割)との比
- —
合算の値をそのまま1つの物質として計算しています(実際は PFOS と PFOA に分かれるので、日本の TDI に対する割合はこれより小さくなります)。EFSA の値は PFOA・PFNA・PFHxS・PFOS の4物質の合計に対するもので、水道の値には PFNA・PFHxS は入っていません。物差しによって同じ量の読み方が変わることを示すための計算で、健康への影響を判定するものではありません。
関連する解説
出典
- 環境省・国土交通省「水道における PFOS 及び PFOA に関する調査」フォローアップ調査 調査結果一覧(2025年12月25日公表)
- 環境省・国土交通省 調査結果一覧(2024年11月29日公表。検査地点の列)
- 同 フォローアップ調査 別添(専用水道の都道府県別の状況、表6 国設専用水道)
- 環境省・国土交通省「水道における PFOS 及び PFOA に関する調査の結果について(フォローアップ調査)」(2025年12月25日)
最終確認日 2026.10.04(公的機関の資料・論文の原典で確認し、Gemini Notebook に集めて照合)。事業者ごとの値は国の表のとおりで、ウラヨミが並べ替え・集計しました。