農薬データベース殺菌剤確認日 2026.10.01

アゾキシストロビン

Azoxystrobin

ストロビルリン系(QoI)日本で登録あり成分は劇物WHO UEUで承認収穫後にも使われる

かびの呼吸(ミトコンドリアの電子伝達)を止める。きのこの成分をもとに作られた。

日本では

登録
農薬として登録されている(初めての登録 1998年4月24日)。この成分を含む製剤は 21 種類。
主な適用作物
稲、ピーマン、ねぎ、だいこん、トルコギキョウ、きく など(適用表に出てくる作物名 121 種類)
毒性の区分
成分そのもの:劇物(80%普)
製剤(薄めて売られる商品)21種類の区分:普通物 21
毒物及び劇物取締法による区分。「劇(2%普)」は、成分が2%以下の製剤なら普通物という意味。
ADI(一日摂取許容量)
体重1kgあたり1日 0.18 mg
ARfD(急性参照用量)
体重1kgあたり 1.5 mg
評価
食品安全委員会 2020年3月10日

ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。

国の残留農薬検査で(令和6年度)

農産物検出/検査検出割合基準値超過
国産検出割合 13位111 / 4,2122.6%0件
輸入検出割合 5位467 / 4,00011.7%0件

国産で見つかった食品:いちご、おうとう(チェリーを含む)、かき、かぼちや(スカッシュを含む)、きゆうり(ガーキンを含む)、こまつな、ごぼう、さといも類(やつがしらを含む)、しゅんぎく、すもも(プルーンを含む)、その他の果実、だいこん類(ラディッシュを含む)の根 など(最大 28ppm)

輸入で見つかった食品:いちご、おうとう(チェリーを含む)、その他のかんきつ類果実、その他のなす科野菜、その他のゆり科野菜、その他のハーブ、その他の果実、その他の野菜、にら、にんじん、ねぎ(リーキを含む)、ぶどう など(最大 3.5ppm)

検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。

海外の評価では

WHO の急性毒性の区分
U(通常の使用で急性の危険は低い)・LD50 >5000 mg/kg
薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
EU
EUで承認(承認の期限 2027年5月)
EU の ADI:0.2 mg/kg bw/day、ARfD:—
IARC(発がん性)
IARC の分類リストに該当する項目なし(グループ3を含め、評価されていないか対象外)

知っておきたいこと

  • 日本では、収穫後に使う防かび剤(食品添加物)としても指定されている。

関連する解説

出典

最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。

日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。

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