農薬データベース殺菌剤確認日 2026.10.01
プロシミドン
Procymidone
灰色かび病などに使われる系統(プロシミドン・イプロジオン・フルジオキソニルなど)。
日本では
- 登録
- 農薬として登録されている(初めての登録 1981年3月19日)。この成分を含む製剤は 7 種類。
- 主な適用作物
- みかん、きゅうり、すいか、トマト、なす、レタス など(適用表に出てくる作物名 43 種類)
- 毒性の区分
- 成分そのもの:普通物製剤(薄めて売られる商品)7種類の区分:普通物 7毒物及び劇物取締法による区分。
- ADI(一日摂取許容量)
- 体重1kgあたり1日 0.035 mg
- ARfD(急性参照用量)
- 体重1kgあたり 0.3(一般の集団) / 0.035(妊婦又は妊娠している可能性のある女性) mg
- 評価
- 食品安全委員会 2023年8月1日
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産検出割合 18位 | 93 / 4,755 | 2.0% | 0件 |
| 輸入 | 39 / 4,715 | 0.8% | 3件 |
国産で見つかった食品:いちご、おうとう(チェリーを含む)、かぼちや(スカッシュを含む)、きゆうり(ガーキンを含む)、その他のうり科野菜、その他のきく科野菜、その他のなす科野菜、その他の野菜、なす、みつば、キャベツ、トマト など(最大 2ppm)
輸入で見つかった食品:いちご、その他のきのこ類、その他のなす科野菜、その他のゆり科野菜、その他の果実、にら、にんじん、ねぎ(リーキを含む)、ピーマン、未成熟えんどう(最大 1.67ppm)
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
消費者庁のマーケットバスケット調査(令和6年度、ふだんの食事から実際にとっている量)では、ADI に対して 0.409〜0.477%。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- U(通常の使用で急性の危険は低い)・LD50 6800 mg/kg薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで非承認EU の ADI:0.0028 mg/kg bw/day、ARfD:0.012 mg/kg bw
- IARC(発がん性)
- IARC の分類リストに該当する項目なし(グループ3を含め、評価されていないか対象外)
知っておきたいこと
- 食品安全委員会は、妊婦または妊娠している可能性のある女性について、一般の人より低い急性参照用量を別に定めている。
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 プロシミドンの評価書(2023年8月1日)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- 消費者庁『令和6年度 食品中に残留する農薬等の一日摂取量調査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(Procymidone)
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。