食品の重金属データベースそのほか確認日 2026.10.03
肉(牛・豚・鶏)のカドミウム
農水省の調査(1997〜2002年度)で、肉(筋肉)のカドミウムは最大が牛0.05・豚0.07・鶏0.03・馬0.03 mg/kg と低く、定量限界(0.01)未満の割合は牛・豚が約95%、鶏が約89%、馬が約86%でした。レバー・腎臓などの内臓の日本の公的な濃度データは見つかりませんでした。データが20年以上前のものである点に注意が必要です。
日本の公的調査などで測った値
| 金属 | 形態・状態 | 平均 | 範囲・最大 | 検体数 | 調査 |
|---|---|---|---|---|---|
| カドミウム | 総カドミウム・牛肉(筋肉) | 平均の公表なし | <0.01〜0.05 | 116点 | 農水省 平成9〜14年度 |
| カドミウム | 総カドミウム・豚肉(筋肉) | 平均の公表なし | <0.01〜0.07 | 121点 | 農水省 平成9〜14年度 |
| カドミウム | 総カドミウム・鶏肉(筋肉) | 平均の公表なし | <0.01〜0.03 | 26点 | 農水省 平成9〜14年度 |
| カドミウム | 総カドミウム・馬肉(筋肉) | 平均の公表なし | <0.01〜0.03 | 7点 | 農水省 平成9〜14年度 |
単位は mg/kg(=ppm)。筋肉の値で、レバー・腎臓などの内臓ではありません。平均は資料にありません。定量限界(0.01)未満の割合は、牛・豚が約95%、鶏が約89%、馬が約86%でした。
基準値(日本・国際・EU)
| 定めた機関 | 基準値 | 補足 |
|---|---|---|
| 日本(食品衛生法) | 肉のカドミウムの基準なし | カドミウムの基準は米とミネラルウォーター類だけです |
| Codex(国際基準) | 肉のカドミウムの基準:記載なし | — |
| EU(規則 2023/915) | 筋肉 0.050(牛・羊・豚・鶏)、馬 0.20/肝臓 0.50/腎臓 1.0 | — |
知っておきたいこと
- 筋肉のカドミウムは低く、最大値は牛0.05・豚0.07・鶏0.03・馬0.03 mg/kg、定量限界未満の割合は牛・豚が約95%、鶏が約89%、馬が約86%でした。ただし調査は1997〜2002年度のもので、20年以上前です。
- レバー・腎臓の日本の公的な濃度データは見つかりませんでした。EU は肝臓0.50・腎臓1.0 mg/kg の上限を設けています。フィンランドは国の規則として、5歳超の馬の肝臓、全年齢の馬の腎臓、4歳超の牛の腎臓などを食用不可としています(当局のページ。二次的な確認です)。
- 魚介では、内臓が筋肉の25〜117倍になる例が知られています(イカの肝臓33.9に対し筋肉0.29、ホタテのウロ5.80に対し可食部0.12)。肉については、そのような内臓の測定値が日本の公的資料にありません。
- トータルダイエット(2024年)の肉・卵の群のカドミウムは0.06 μg/日で、全体(13.4 μg/日)の1%未満でした。日本人のカドミウムの摂取は、米・野菜・海草・魚介が主です。
- 鶏卵(2019年度、150点)は、鉛が全点で定量限界(0.01)未満、総ヒ素は最大0.01で99%が定量限界未満でした。肉の鉛の日本の公的な調査値は見つかりませんでした。
関連する解説
金属ごとのページ
出典
- 農水省 国内農畜水産物のカドミウム実態調査データ(肉類)
- 消費者庁「食品中のカドミウムに関する Q&A」
- EU 規則 2023/915(食品中の汚染物質の最大基準値)
- Ruokavirasto(フィンランド食品庁)「食品中のカドミウム」
- 農水省「畜産物に含まれる鉛の実態調査」(鶏卵・はちみつ)
- 厚労科研 トータルダイエット 令和6年度 分担研究報告書
最終確認日 2026.10.03(公的機関の資料・論文の原典で確認し、Gemini Notebook に集めて照合)。
重金属は自然の土や海にもともとある物質で、どの食品にも少しずつ含まれます。このページは、公的機関の調査・基準・評価と論文に書かれている事実を並べたもので、食品の良し悪しを判定するものではありません。妊娠中の方の魚の食べ方など、国の注意事項があるものはそれに従ってください。