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食品の重金属データベースそのほか確認日 2026.10.03

水道水・ミネラルウォーターの鉛・ヒ素

水道水の水質基準は、鉛0.01・ヒ素0.01・カドミウム0.003 mg/L 以下です。水道の鉛製給水管は、全国に192万件が残っています(令和5年度)。食品安全委員会は、取り替えるまでの間、朝一番の水や長期不在後の水を飲用以外に使うよう助言しています。

日本の公的調査などで測った値

金属形態・状態平均範囲・最大検体数調査
鉛総鉛・飲料水群(トータルダイエット試料。ベイズ推定の事後平均 0.315 ng/g)0.0003—10地域分の試料厚労科研 トータルダイエット 令和6年度(2024年)

水は mg/L で書かれます(水1 L を1 kgとみなして mg/kg と同じ数字)。表の鉛は、トータルダイエットの「飲料水」群から推定した値で、個々の家の水道水の実測値ではありません。ミネラルウォーターの日本の公的な実測値は見つかりませんでした。

食べる量の目安(国の注意事項)

  • 食品安全委員会(2021年):鉛製給水管が残る家は、取り替えるまでの間、朝一番の水や長期不在後の水を飲用以外に使う(目安は10〜15 L)。鉛製給水管が残っていないかの確認も助言しています

基準値(日本・国際・EU)

定めた機関基準値補足
日本(水道法・水質基準に関する省令)鉛 0.01 mg/L、ヒ素 0.01 mg/L、カドミウム 0.003 mg/L、水銀 0.0005 mg/L 以下平成15年厚生労働省令第101号
日本(食品衛生法・清涼飲料水の規格)清涼飲料水(ミネラルウォーター類を除く):ヒ素・鉛は検出されてはならない(金属製容器包装入りはスズ 150.0 ppm 以下)/ミネラルウォーター類:カドミウム 0.003・鉛 0.05・ヒ素 0.05 mg/L 以下食品衛生法の清涼飲料水の成分規格。カドミウムの「検出されてはならない」は、2014年にミネラルウォーター類以外から削除されました
Codex(国際基準)ナチュラルミネラルウォーター:鉛 0.01 mg/L、ヒ素 0.01 mg/L、カドミウム 0.003 mg/L—
WHO(ガイドライン値)鉛 0.01 mg/L、ヒ素 0.01 mg/L農水省のページの記述による

知っておきたいこと

  • 水道の鉛製給水管は、509万件(平成17年度)→303万件(平成26年度)→192万件(令和5年度)に減りましたが、平成26年度以降は減り方が鈍っています。国土交通省は、令和10年度末までに年15万件を解消する目標を示しています。
  • 日本人の食事全体の鉛は2024年に約4 μg/日で、飲料水の群は0.04 μg/日でした。ただしこれは全国の平均的な値で、個々の家(鉛製給水管が残る家など)の水の濃度とは別です。
  • ヒ素は、水道統計(平成20年度)で浄水5,289か所のうち4,795か所が1 μg/L 以下でした。基準(10 μg/L)を超えたのは1か所でした。トータルダイエットでも、飲料水からの総ヒ素の摂取はごくわずか(0.1 μg/日台)でした。
  • 飲用の井戸水は、水道水の水質基準の対象かどうかを確認できていません。2003年には茨城県で、旧日本軍由来のジフェニルアルシン酸を含む廃棄物の不法投棄で井戸水が汚染され、住民に健康被害が出ました(農水省)。
  • ヒ素を含む水で米を炊くと、米のヒ素が増えます(10・50 μg/L の水で炊いた実験、Menon ら 2024年)。日本の水道水のヒ素は基準以下に管理されています。米の話は玄米・白米のヒ素とカドミウムへ。
  • ミネラルウォーターの日本の公的な実測値は見つかりませんでした。ミネラルウォーター類以外の清涼飲料水の成分規格では、鉛・ヒ素が検出されてはならないとされています。ミネラルウォーター類には、鉛0.05・ヒ素0.05・カドミウム0.003 mg/L 以下の規格があります。

関連する解説

金属ごとのページ

出典

最終確認日 2026.10.03(公的機関の資料・論文の原典で確認し、Gemini Notebook に集めて照合)。

重金属は自然の土や海にもともとある物質で、どの食品にも少しずつ含まれます。このページは、公的機関の調査・基準・評価と論文に書かれている事実を並べたもので、食品の良し悪しを判定するものではありません。妊娠中の方の魚の食べ方など、国の注意事項があるものはそれに従ってください。

同じ「そのほか」

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