農薬データベース殺虫剤確認日 2026.10.01

アセタミプリド

Acetamiprid

ネオニコチノイド系日本で登録あり成分は劇物WHO IIEUで承認

昆虫の神経の受容体(ニコチン性アセチルコリン受容体)に結びつく。根や葉から吸われて作物全体に回る(浸透移行性)ものが多い。

日本では

登録
農薬として登録されている(初めての登録 1995年11月28日)。この成分を含む製剤は 20 種類。
主な適用作物
きゅうり、なす、トマト、キャベツ、豆類、はくさい など(適用表に出てくる作物名 182 種類)
毒性の区分
成分そのもの:劇物(2%普)
製剤(薄めて売られる商品)20種類の区分:普通物 12・劇物 8
毒物及び劇物取締法による区分。「劇(2%普)」は、成分が2%以下の製剤なら普通物という意味。
ADI(一日摂取許容量)
体重1kgあたり1日 0.071 mg
ARfD(急性参照用量)
体重1kgあたり 0.1 mg
評価
食品安全委員会 2014年12月16日

ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。

国の残留農薬検査で(令和6年度)

農産物検出/検査検出割合基準値超過
国産検出割合 5位121 / 2,7464.4%0件
輸入検出割合 18位116 / 3,4333.4%1件

国産で見つかった食品:いちご、うめ、えんどう、かき、かぼちや(スカッシュを含む)、きゆうり(ガーキンを含む)、きょうな、こまつな、すもも(プルーンを含む)、その他のかんきつ類果実、その他の野菜、だいこん類(ラディッシュを含む)の根 など(最大 3.7ppm)

輸入で見つかった食品:いちご、おうとう(チェリーを含む)、その他のかんきつ類果実、その他のなす科野菜、その他のハーブ、その他の果実、ねぎ(リーキを含む)、ぶどう、ほうれんそう、アボカド、オクラ、オレンジ(ネーブルオレンジを含む) など(最大 0.31ppm)

検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。

消費者庁のマーケットバスケット調査(令和6年度、ふだんの食事から実際にとっている量)では、ADI に対して 0.011〜0.048%。

海外の評価では

WHO の急性毒性の区分
II(中程度に危険)・LD50 c140 mg/kg
薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
EU
EUで承認(承認の期限 2033年2月)
EU の ADI:0.005 mg/kg bw/day、ARfD:0.005 mg/kg bw
IARC(発がん性)
IARC の分類リストに該当する項目なし(グループ3を含め、評価されていないか対象外)

知っておきたいこと

  • EFSA(欧州食品安全機関)は2013年、アセタミプリドとイミダクロプリドに発達神経毒性(子どもの脳や神経の発達への影響)の可能性があるとする科学的意見を出した。
  • EFSA は2024年、ADI と ARfD をどちらも体重1kgあたり0.005mgに引き下げた。EU はこれを受けて残留基準値を引き下げた(EU 規則 2025/158)。
  • 日本の食品安全委員会では、再評価が審議中(令和4年12月受理)。

関連する解説

出典

最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。

日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。

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