農薬データベース殺虫剤確認日 2026.10.01

チアクロプリド

Thiacloprid

ネオニコチノイド系日本で登録あり成分は劇物WHO IIEUで非承認

昆虫の神経の受容体(ニコチン性アセチルコリン受容体)に結びつく。根や葉から吸われて作物全体に回る(浸透移行性)ものが多い。

日本では

登録
農薬として登録されている(初めての登録 2001年4月26日)。この成分を含む製剤は 11 種類。
主な適用作物
稲、まつ、りんご、なし、もも、ネクタリン など(適用表に出てくる作物名 25 種類)
毒性の区分
成分そのもの:劇物(3%普)
製剤(薄めて売られる商品)11種類の区分:普通物 8・劇物 3
毒物及び劇物取締法による区分。「劇(2%普)」は、成分が2%以下の製剤なら普通物という意味。
ADI(一日摂取許容量)
体重1kgあたり1日 0.012 mg
ARfD(急性参照用量)
体重1kgあたり 0.031 mg
評価
食品安全委員会 2018年10月23日

ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。

国の残留農薬検査で(令和6年度)

農産物検出/検査検出割合基準値超過
国産27 / 3,1840.8%0件
輸入16 / 3,9480.4%0件

国産で見つかった食品:いちご、すもも(プルーンを含む)、ぶどう、もも、りんご、トマト、メロン類果実、日本なし、茶、西洋なし(最大 2.3ppm)

輸入で見つかった食品:ピーマン、茶(最大 0.4ppm)

検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。

消費者庁のマーケットバスケット調査(令和6年度、ふだんの食事から実際にとっている量)では、ADI に対して 0.025〜0.254%。

海外の評価では

WHO の急性毒性の区分
II(中程度に危険)・LD50 396 mg/kg
薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
EU
EUで非承認(2020年2月に承認が終了)
「代替候補物質」(より安全な代わりがあれば置き換えを検討する物質)に指定されている。
EU の ADI:0.01 mg/kg bw/day、ARfD:0.02 mg/kg bw
IARC(発がん性)
IARC の分類リストに該当する項目なし(グループ3を含め、評価されていないか対象外)

関連する解説

出典

最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。

日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。

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