農薬データベース殺菌剤確認日 2026.10.01
キャプタン
Captan
かびの細胞のいくつもの場所にはたらく。耐性がつきにくい(マンゼブ・TPN・キャプタンなど)。
日本では
- 登録
- 農薬として登録されている(初めての登録 1953年3月10日)。この成分を含む製剤は 20 種類。
- 主な適用作物
- りんご、なし、小麦、おうとう、きゅうり、ぶどう など(適用表に出てくる作物名 57 種類)
- 毒性の区分
- 成分そのもの:普通物製剤(薄めて売られる商品)20種類の区分:普通物 20毒物及び劇物取締法による区分。
- ADI(一日摂取許容量)
- 体重1kgあたり1日 0.1 mg
- ARfD(急性参照用量)
- 体重1kgあたり 3(一般の集団) / 0.3(妊婦又は妊娠している可能性のある女性) mg
- 評価
- 食品安全委員会 2021年2月16日
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産検出割合 17位 | 10 / 495 | 2.0% | 0件 |
| 輸入 | 1 / 122 | 0.8% | 0件 |
国産で見つかった食品:ぶどう、りんご、トマト、日本なし(最大 0.13ppm)
輸入で見つかった食品:ブルーベリー(最大 0.03ppm)
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- U(通常の使用で急性の危険は低い)・LD50 9000 mg/kg薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで承認(承認の期限 2039年10月)EU の ADI:0.25 mg/kg bw/day、ARfD:0.9 mg/kg bw
- IARC(発がん性)
- IARC の分類リストに該当する項目なし(グループ3を含め、評価されていないか対象外)
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 キャプタンの評価書(2021年2月16日)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(Captan)
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。