農薬データベース殺菌剤確認日 2026.10.01
TPN(クロロタロニル)
Chlorothalonil / 別名:TPN
かびの細胞のいくつもの場所にはたらく。耐性がつきにくい(マンゼブ・TPN・キャプタンなど)。
日本では
- 登録
- 農薬として登録されている(初めての登録 1965年6月23日)。この成分を含む製剤は 42 種類。
- 主な適用作物
- トマト、きゅうり、はくさい、たまねぎ、すいか、なす など(適用表に出てくる作物名 93 種類)
- 毒性の区分
- 成分そのもの:普通物製剤(薄めて売られる商品)42種類の区分:普通物 42毒物及び劇物取締法による区分。
- ADI(一日摂取許容量)
- 体重1kgあたり1日 0.018 mg
- ARfD(急性参照用量)
- 体重1kgあたり 0.6 mg
- 評価
- 食品安全委員会 2026年6月23日
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産 | 0 / 92 | 0.0% | 0件 |
| 輸入 | 3 / 65 | 4.6% | 0件 |
輸入で見つかった食品:オクラ、トマト(最大 0.85ppm)
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- U(通常の使用で急性の危険は低い)・LD50 >10000 mg/kg薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで非承認(2019年5月に承認が終了)EU の ADI:0.015 mg/kg bw/day、ARfD:0.05 mg/kg bw
- IARC(発がん性)
- グループ 2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)Chlorothalonil: Vol.Sup 7,73(評価1998)IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、食品からとる量でのリスクの大きさではない。
知っておきたいこと
- EU は2019年、地下水に残る分解物の懸念などから承認を更新しなかった。
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 TPNの評価書(2026年6月23日)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(Chlorothalonil)
- IARC(国際がん研究機関)List of Classifications
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。