農薬データベース収穫後の防かび剤(ポストハーベスト)確認日 2026.10.01
イマザリル
Imazalil
イマザリル・チアベンダゾール(TBZ)・オルトフェニルフェノール(OPP)など。売り場での表示が必要。
日本では
- 登録
- 農薬としての登録はない(食品添加物の防かび剤として指定されている)。
- ADI(一日摂取許容量)
- 食品安全委員会で評価中
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産 | 0 / 2,192 | 0.0% | 0件 |
| 輸入検出割合 1位 | 240 / 1,224 | 19.6% | 0件 |
輸入で見つかった食品:その他のかんきつ類果実、その他の果実、オレンジ(ネーブルオレンジを含む)、グレープフルーツ、ライム、レモン(最大 12ppm)
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- II(中程度に危険)・LD50 227 mg/kg薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで承認(承認の期限 2027年5月)EU の ADI:0.025 mg/kg bw/day、ARfD:0.05 mg/kg bw
- IARC(発がん性)
- IARC の分類リストに該当する項目なし(グループ3を含め、評価されていないか対象外)
知っておきたいこと
- 日本では、収穫後のかんきつ類(みかんを除く)・バナナに使う防かび剤として「食品添加物」に指定されている(農薬としての登録はない)。包装されていないバラ売りでも、売り場の近くに掲示するなどで表示するよう、国の通知で求められている。
- 国の検査で、輸入の農産物から見つかる割合がもっとも高い(厚労省 令和6年度:1,224件中240件、19.6%)。
- 食品安全委員会では評価が続いている(平成22年受理)。
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 化学物質毒性評価データベース(農薬)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(Imazalil (aka enilconazole))
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。