農薬データベース収穫後の防かび剤(ポストハーベスト)確認日 2026.10.01
オルトフェニルフェノール(OPP)
2-Phenylphenol / 別名:OPP
イマザリル・チアベンダゾール(TBZ)・オルトフェニルフェノール(OPP)など。売り場での表示が必要。
日本では
- 登録
- 農薬の登録は 1969年2月21日 に失効している(初めての登録 1955年1月20日)。いまは日本で農薬として使えない。
- ADI(一日摂取許容量)
- 食品安全委員会の評価書は見当たらない
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産 | 0 / 527 | 0.0% | 0件 |
| 輸入検出割合 17位 | 12 / 341 | 3.5% | 0件 |
輸入で見つかった食品:オレンジ(ネーブルオレンジを含む)、グレープフルーツ(最大 2.4ppm)
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- III(やや危険)・LD50 2480 mg/kg薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで承認(承認の期限 2027年11月)EU の ADI:0.4 mg/kg bw/day、ARfD:—
- IARC(発がん性)
- グループ 2B(ヒトに対して発がん性がある可能性がある)ortho-Phenylphenol: Vol.73(評価1998) / Sodium ortho-phenylphenate: Vol.Sup 7,73(評価1998)IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、食品からとる量でのリスクの大きさではない。
知っておきたいこと
- 日本では、収穫後のかんきつ類に使う防かび剤として「食品添加物」に指定されている。農薬としての登録は1969年に失効している。EU では食品添加物としては認められていない。
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 化学物質毒性評価データベース(農薬)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(2-Phenylphenol (incl. sodium salt orthophenyl phenol))
- IARC(国際がん研究機関)List of Classifications
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。