マイクロプラスチック データベース水・飲み物確認日 2026.10.01
ガラス瓶の飲み物のマイクロプラスチック
フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)の研究チームが2025年に発表した調査では、コーラ・レモネード・アイスティー・ビールで、ガラス瓶入りがペットボトルや缶より多くのマイクロプラスチックを含んでいました。粒の色と材質から、出どころは金属キャップの外側の塗料と考えられています。
研究で見つかった量
| 研究 | 調べたもの | 数えた範囲・測り方 | 結果 |
|---|---|---|---|
| Chaïb ら(2025年、ANSES)コーラ | 1銘柄・容器ごとに6本 | 0.03〜0.5mm、FTIR で同定、空試験・回収率試験あり | 1Lあたり ガラス瓶103.4個、ペットボトル2.1個、缶3.4個 |
| 同 レモネード | 同上 | 同上 | ガラス瓶111.6個、ペットボトル1.5個、缶10.9個 |
| 同 アイスティー | 同上 | 同上 | ガラス瓶86.3個、ペットボトル2.2個、缶16.3個 |
| 同 ビール | 同上 | 同上 | 小瓶133.7個、大瓶32.8個、缶31.8個 |
| 同 水・ワイン | 同上 | 同上 | 水:ガラス瓶4.5個、ペットボトル1.6個。ワインはコルク栓のガラス瓶で5.3個と少なく、紙パックが30.0個で最多 |
| 同 キャップの実験 | コーラの0.33L瓶、新品のキャップ | 各10本 | そのまま287.3個 → 空気を吹きつけてから105.8個 → 吹きつけ+すすぎ86.7個 |
数えた粒の大きさの下限や、個数か重さかで結果は桁が変わります。研究どうしの数字はそのまま比べられません(→ 測り方で数字が変わる)。
知っておきたいこと
- 見つかった粒の多くはキャップと同じ色で、材質も塗料と同じポリエステル系でした。使う前のキャップの外側に傷があり、内側に塗料のかけらが付いていました。
- ANSES は「毒性の参照値がないため、健康リスクがあるかどうかは言えない」とし、メーカーに打栓前のキャップの清掃や保管方法の見直しを提案しています(2025年6月20日)。
- 1Lあたりで比べると小さい容器が不利に見える、充填ラインなど容器以外の混入源を考えていない、という批判のコメントがあります(Muncke ら 2025年)。0.03mm 未満は数えておらず、検体も多くありません。
- ペットボトルの水の研究でも、下限0.001mm まで数えた Oßmann 2018 ではガラス瓶のほうが多い結果でした。「ガラスなら少ない」とは限りません。
日本のデータ
日本の瓶・缶の飲み物を測った研究は見つかりませんでした。
見つかったプラスチックの種類
関連する解説
出典
- Chaïb I ほか. J Food Compos Anal 2025;144:107719
- ANSES「Caps on glass bottles contaminate beverages with microplastics」2025年6月20日
- Muncke J ほか. J Food Compos Anal 2025(コメント)
- Oßmann BE ほか. Water Res 2018;141:307(PMID 29803096)
最終確認日 2026.10.01(Gemini Notebook に論文・公的資料を集めて照合)。「要旨で確認」は論文の要旨に書かれていることだけを載せています。
WHO・FAO・EFSA などの公的機関は、今のところ特定の食品を控えるような個人向けの食事制限は勧めていません。このページは研究と公的機関の資料に書かれている事実を並べたもので、食品の良し悪しを判定するものではありません。