マイクロプラスチック データベース水・飲み物確認日 2026.10.01

ティーバッグのマイクロプラスチック

ナイロンや PET のティーバッグを熱湯に浸すと1杯に116億個の粒子が出る、という2019年の研究が話題になりました。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、抽出液を乾かすときに出てくるプラスチックの短い鎖(オリゴマー)を粒として数えたためで、実際は2〜3桁少ないと評価しています。

研究で見つかった量

研究調べたもの数えた範囲・測り方結果
Hernandez ら(2019年)ナイロン・PET のティーバッグ95℃の湯に浸し、抽出液を乾かして数えた1杯に約116億個(+ナノ約31億個)
BfR/Busse ら(2020年)同じ種類のバッグマイクロラマン0.001mm 超は1個あたり5,800〜20,400個。粒の大部分はオリゴマー。健康リスクはないと評価
Banaei ら(2024年)ナイロン6・ポリプロピレン・セルロースのバッグNTA(粒の材質は区別しない)1mLあたり ポリプロピレン12億個、セルロース1.35億個、ナイロン6 818万個。腸の培養細胞への取り込みを確認
Yue ら(2024年)市販のティーバッグラマン・Py-GC/MS1個あたり80〜1,288個。織ったナイロン6は不織布より少ない

数えた粒の大きさの下限や、個数か重さかで結果は桁が変わります。研究どうしの数字はそのまま比べられません(→ 測り方で数字が変わる)。

知っておきたいこと

  • Banaei 2024 の方法(NTA)は粒の材質を区別しないため、セルロース(紙)のバッグからも多くの粒子が数えられています。
  • 数え方で「億」と「千」の差が出る典型例です(→ 測り方で数字が変わる)。

家庭でできること(研究で示されたこと)

  • 使う前に室温の水で3回すすぐと、出てくる粒子がミクロンサイズで76〜94%、それより小さいもので80〜87%減りました(Yue ら 2024年)。
  • ティーバッグを使わずに茶葉と急須・茶こしでいれる方法もあります(茶葉とバッグを比べた研究は見つかりませんでした)。

日本のデータ

日本のティーバッグを測った研究は見つかりませんでした。

見つかったプラスチックの種類

関連する解説

出典

最終確認日 2026.10.01(Gemini Notebook に論文・公的資料を集めて照合)。「要旨で確認」は論文の要旨に書かれていることだけを載せています。

WHO・FAO・EFSA などの公的機関は、今のところ特定の食品を控えるような個人向けの食事制限は勧めていません。このページは研究と公的機関の資料に書かれている事実を並べたもので、食品の良し悪しを判定するものではありません。

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