マイクロプラスチック データベースプラスチックの種類確認日 2026.10.01
ナイロン(ポリアミド)
Polyamide / PA / 樹脂識別コード 7(その他)
ティーバッグ・調理器具・衣類。ペットボトルの水で個数が最も多かった。
主な用途
- ナイロン製のおたま・フライ返し
- ティーバッグ
- 衣類の繊維
- 浄水の逆浸透膜(ナイロン系)
食品・水・人の体で見つかった例
- ペットボトルの水:個数では3ブランドともナイロンが主(Qian ら 2024年。逆浸透膜から来た可能性を著者が指摘)
- 胎盤:重さで約10%(Garcia ら 2024年)
- ティーバッグ:ナイロン・PET 製で「1杯116億個」(Hernandez ら 2019年)→ ドイツ BfR は2〜3桁多すぎる可能性と評価
- 国立医薬品食品衛生研究所:ナイロン製の調理器具23点の環状オリゴマー(短い鎖)の残存は1gあたり7.8〜20mg(Abe ら 2016年)
- ナイロン製を含むキッチン用品36点のうち11点で、4,4'-ジアミノジフェニルメタンが EU の上限を超えた(2019年)
食品ごとのくわしい数字:ティーバッグ、ペットボトルの水、食事中に落ちる室内のほこり
原料・添加剤の評価
- 原料のカプロラクタム・ナイロン6は IARC グループ3
IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、ふだんの量でのリスクの大きさではありません。
日本の規格(食品に触れる器具・容器包装)
- 告示370号(ポリアミド):カプロラクタム15μg/mL 以下ほか
合成樹脂の一般規格(すべてに共通):材質中のカドミウム・鉛 各100μg/g 以下、溶出する重金属(鉛として)1μg/mL 以下など。食品に触れる合成樹脂には、2020年6月から使ってよい物質を決めた「ポジティブリスト制度」が適用されています(経過措置は2025年5月31日で終了)。→ 規制と制度
日本の生産量
| 品目 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| ポリアミド系樹脂成形材料(繊維を除く) | 176,284 t | 172,958 t | 160,587 t |
日本プラスチック工業連盟の集計(経済産業省 生産動態統計にもとづく)。国内で作られた量で、国内で使われた量ではありません。
出典
- Qian N ほか. PNAS 2024(PMID 38190543)
- Hernandez LM ほか. Environ Sci Technol 2019(PMID 31552738)
- Abe Y ほか. PLoS One 2016;11(7):e0159547(PMID 27453976)
- J Chromatogr A 2019;1602:217-227(一次芳香族アミン)(PMID 31133424)
- 消費者庁 器具・容器包装の規格基準(告示370号 第3)
- IARC List of Classifications
- 日本プラスチック工業連盟 統計
最終確認日 2026.10.01。
このページは、法令・公的機関の評価・論文に書かれている事実を並べたもので、特定の素材や製品の良し悪しを判定するものではありません。