マイクロプラスチック データベースプラスチックの種類確認日 2026.10.01
アクリル(メタクリル樹脂・アクリル繊維)
PMMA / Acrylic fiber / PMMA / 樹脂識別コード 7(その他)
「アクリル」は樹脂(PMMA)と繊維の2つ。血液で PMMA の報告。
主な用途
- メタクリル樹脂(PMMA):透明なケース・食器の一部
- アクリル繊維:セーター・毛布(原料はアクリロニトリル)
食品・水・人の体で見つかった例
- 血液:PMMA が見つかった(Leslie ら 2022年)
- アクリル繊維の洗濯:洗剤ありで1kgあたり162mg の繊維くず。7回目の洗濯では1回目より45%少ない(2022年)
食品ごとのくわしい数字:食事中に落ちる室内のほこり
原料・添加剤の評価
- アクリル繊維の原料のアクリロニトリルは IARC グループ1(2024年評価)
- メタクリル酸メチル・PMMA・アクリル繊維は IARC グループ3
IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、ふだんの量でのリスクの大きさではありません。
日本の規格(食品に触れる器具・容器包装)
- 告示370号(ポリメタクリル酸メチル):メタクリル酸メチル15μg/mL 以下ほか
合成樹脂の一般規格(すべてに共通):材質中のカドミウム・鉛 各100μg/g 以下、溶出する重金属(鉛として)1μg/mL 以下など。食品に触れる合成樹脂には、2020年6月から使ってよい物質を決めた「ポジティブリスト制度」が適用されています(経過措置は2025年5月31日で終了)。→ 規制と制度
日本の生産量
| 品目 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| メタクリル樹脂 | 117,892 t | 124,275 t | 109,382 t |
日本プラスチック工業連盟の集計(経済産業省 生産動態統計にもとづく)。国内で作られた量で、国内で使われた量ではありません。
出典
- Leslie HA ほか. Environ Int 2022(PMID 35367073)
- Sci Total Environ 2022;834:155429(アクリル繊維の洗濯)(PMID 35461942)
- 消費者庁 器具・容器包装の規格基準(告示370号 第3)
- IARC List of Classifications
- 日本プラスチック工業連盟 統計
最終確認日 2026.10.01。
このページは、法令・公的機関の評価・論文に書かれている事実を並べたもので、特定の素材や製品の良し悪しを判定するものではありません。