マイクロプラスチック データベースプラスチックの種類確認日 2026.10.01
フッ素樹脂(PTFE・テフロン加工)
Polytetrafluoroethylene / PTFE / 樹脂識別コード 7(塗膜は対象外)
フライパンのフッ素樹脂加工。傷ついた鍋から粒子。PFOA は日本で製造・使用禁止。
主な用途
- フライパン・鍋のフッ素樹脂加工
- 調理器具の塗膜
食品・水・人の体で見つかった例
- 傷ついたフッ素樹脂加工の鍋で、調理をまねた試験で「数千〜数百万」個の粒子と推計(Luo ら 2022年。幅の大きい推計)
- 主な人体研究の測定対象に入っていない
原料・添加剤の評価
- PTFE 自体は IARC グループ3。原料のテトラフルオロエチレンはグループ2A
- かつて製造に使われた PFOA は IARC グループ1(2023年評価)
- 食品安全委員会(2024年6月):PFOS・PFOA の TDI を各 体重1kgあたり1日20ng
IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、ふだんの量でのリスクの大きさではありません。
日本の規格(食品に触れる器具・容器包装)
- PFOA は化審法の第一種特定化学物質(2021年10月22日施行)。告示370号で、第一種特定化学物質は器具・容器包装の原材料に使えない
- 告示370号にフッ素樹脂の個別の規格はない
合成樹脂の一般規格(すべてに共通):材質中のカドミウム・鉛 各100μg/g 以下、溶出する重金属(鉛として)1μg/mL 以下など。食品に触れる合成樹脂には、2020年6月から使ってよい物質を決めた「ポジティブリスト制度」が適用されています(経過措置は2025年5月31日で終了)。→ 規制と制度
日本の生産量
| 品目 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| ふっ素樹脂(PTFE 以外を含む) | 37,274 t | 28,895 t | 29,670 t |
日本プラスチック工業連盟の集計(経済産業省 生産動態統計にもとづく)。国内で作られた量で、国内で使われた量ではありません。
出典
- Luo Y ほか. Sci Total Environ 2022;851:158293(PMID 36030853)
- 環境省 PFOA の第一種特定化学物質への指定
- 消費者庁 器具・容器包装の規格基準(告示370号 第3)
- IARC List of Classifications
- 日本プラスチック工業連盟 統計
最終確認日 2026.10.01。
このページは、法令・公的機関の評価・論文に書かれている事実を並べたもので、特定の素材や製品の良し悪しを判定するものではありません。