マイクロプラスチック データベースプラスチックの種類確認日 2026.10.01
ポリカーボネート
Polycarbonate / PC / 樹脂識別コード 7(その他)
保存容器のふた・水筒。原料のビスフェノールAは EU で2024年に原則禁止。
主な用途
- 保存容器のふた
- 水筒・ボトル
- かつての哺乳瓶
食品・水・人の体で見つかった例
- ポリカーボネートの水筒で、開け閉め100回で粒子が出た(Song ら 2021年)
食品ごとのくわしい数字:哺乳瓶・調乳
原料・添加剤の評価
- 原料のビスフェノールA(BPA)は IARC では分類されていない
- EFSA(2023年):BPA の TDI を体重1kgあたり1日4μg から0.2ng に引き下げ、すべての年齢で超えていて「健康上の懸念」と結論
- EU は規則(EU)2024/3190 で、食品に触れるプラスチック・塗膜などへの BPA の使用を原則禁止
IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、ふだんの量でのリスクの大きさではありません。
日本の規格(食品に触れる器具・容器包装)
- 告示370号(ポリカーボネート):溶出するビスフェノールA類2.5μg/mL 以下、材質中500μg/g 以下ほか
- 国内のポリカーボネート製哺乳瓶からの BPA の溶出は、定量限界(0.0005ppm)程度(消費者庁)
合成樹脂の一般規格(すべてに共通):材質中のカドミウム・鉛 各100μg/g 以下、溶出する重金属(鉛として)1μg/mL 以下など。食品に触れる合成樹脂には、2020年6月から使ってよい物質を決めた「ポジティブリスト制度」が適用されています(経過措置は2025年5月31日で終了)。→ 規制と制度
日本の生産量
| 品目 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| ポリカーボネート | 228,851 t | 206,344 t | 191,021 t |
日本プラスチック工業連盟の集計(経済産業省 生産動態統計にもとづく)。国内で作られた量で、国内で使われた量ではありません。
出典
- EFSA CEP Panel. EFSA J 2023;21(4):e06857(ビスフェノールA)(PMID 37089179)
- 消費者庁「ビスフェノールAについて」
- Song K ほか. 2021(PMID 34148170)
- 消費者庁 器具・容器包装の規格基準(告示370号 第3)
- IARC List of Classifications
- 日本プラスチック工業連盟 統計
最終確認日 2026.10.01。
このページは、法令・公的機関の評価・論文に書かれている事実を並べたもので、特定の素材や製品の良し悪しを判定するものではありません。