マイクロプラスチック データベースプラスチックの種類確認日 2026.10.01

エポキシ樹脂(缶の内面塗装)

Epoxy resin

缶の内側の塗装。缶飲料から塗装由来の粒。ビスフェノールAの業界自主基準。

主な用途

  • 飲料缶・缶詰の内側の塗装
  • 金属キャップの塗装(ガラス瓶のキャップはポリエステル系の塗料)

食品・水・人の体で見つかった例

  • スペインの73飲料の調査で、すべての缶飲料から缶の塗装由来のフェノキシ樹脂の粒子(Socas-Hernández ら 2024年)
  • ガラス瓶の飲み物では、金属キャップの外側の塗料(ポリエステル系)が粒の出どころ(Chaïb ら 2025年、ANSES)

食品ごとのくわしい数字:ビール・ワイン・清涼飲料・缶飲料、缶詰、ガラス瓶の飲み物

原料・添加剤の評価

  • ビスフェノールAについては「ポリカーボネート」を参照
  • 原料のエピクロルヒドリンは IARC グループ2A

IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、ふだんの量でのリスクの大きさではありません。

日本の規格(食品に触れる器具・容器包装)

  • 日本の業界の自主基準:国内で作る缶詰の BPA の溶出を、飲料缶0.005ppm 以下・食品缶0.01ppm 以下に(2008年7月、消費者庁の資料)
  • 告示370号(金属缶の内面塗装):エピクロルヒドリン0.5μg/mL 以下、フェノール5μg/mL 以下ほか
  • 塗膜には樹脂識別コードを付けない(ASTM D7611)

合成樹脂の一般規格(すべてに共通):材質中のカドミウム・鉛 各100μg/g 以下、溶出する重金属(鉛として)1μg/mL 以下など。食品に触れる合成樹脂には、2020年6月から使ってよい物質を決めた「ポジティブリスト制度」が適用されています(経過措置は2025年5月31日で終了)。→ 規制と制度

日本の生産量

品目2023年2024年2025年
エポキシ樹脂(全用途)96,007 t97,769 t93,926 t

日本プラスチック工業連盟の集計(経済産業省 生産動態統計にもとづく)。国内で作られた量で、国内で使われた量ではありません。

出典

最終確認日 2026.10.01。

このページは、法令・公的機関の評価・論文に書かれている事実を並べたもので、特定の素材や製品の良し悪しを判定するものではありません。

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