マイクロプラスチック データベースプラスチックの種類確認日 2026.10.01
ポリスチレン(発泡スチロール)
Polystyrene / PS / 樹脂識別コード 6
カップ麺の容器・トレー・テイクアウト容器。熱湯の試験で最も多く出た研究。
主な用途
- 発泡スチロールのトレー・カップ麺の容器
- テイクアウト容器
- 透明なカップ・ふた
食品・水・人の体で見つかった例
- テイクアウト容器に熱湯:放出はポリスチレン>ポリプロピレン>PET>ポリ乳酸(Jin ら 2024年)
- テイクアウト容器で、表面の粗いポリスチレン容器が最も多い(Du ら 2020年)
- ペットボトルの水の1ブランドで、個数ではポリスチレンが多かった(Qian ら 2024年)
- 血液:「スチレン系」として最も多い3種類の一つ(Leslie ら 2022年)
食品ごとのくわしい数字:電子レンジ加熱・テイクアウト容器、ペットボトルの水
原料・添加剤の評価
- 原料のスチレンは IARC グループ2A(2018年評価)
- EFSA(2020年):食品への移行の多くは1kgあたり10μg 未満(最大230μg)。口からとった場合の遺伝毒性の懸念は否定できず、さらに検討が必要
IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、ふだんの量でのリスクの大きさではありません。
日本の規格(食品に触れる器具・容器包装)
- 告示370号(ポリスチレン):材質中のスチレン類の合計5mg/g 以下。熱湯を使う発泡ポリスチレンは合計2mg/g 以下、かつスチレン・エチルベンゼン各1mg/g 以下
合成樹脂の一般規格(すべてに共通):材質中のカドミウム・鉛 各100μg/g 以下、溶出する重金属(鉛として)1μg/mL 以下など。食品に触れる合成樹脂には、2020年6月から使ってよい物質を決めた「ポジティブリスト制度」が適用されています(経過措置は2025年5月31日で終了)。→ 規制と制度
日本の生産量
| 品目 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| ポリスチレン計 | 921,318 t | 901,672 t | 897,314 t |
日本プラスチック工業連盟の集計(経済産業省 生産動態統計にもとづく)。国内で作られた量で、国内で使われた量ではありません。
出典
- Jin T ほか. J Hazard Mater 2024;475:134866(PMID 38870856)
- Du F ほか. J Hazard Mater 2020;399:122969(PMID 32526446)
- EFSA CEP Panel. EFSA J 2020;18(10):e06247(スチレン)(PMID 33133270)
- 消費者庁 器具・容器包装の規格基準(告示370号 第3)
- IARC List of Classifications
- 日本プラスチック工業連盟 統計
最終確認日 2026.10.01。
このページは、法令・公的機関の評価・論文に書かれている事実を並べたもので、特定の素材や製品の良し悪しを判定するものではありません。