マイクロプラスチック データベースプラスチックの種類確認日 2026.10.01
ポリエチレンテレフタレート
Polyethylene terephthalate / PET / 樹脂識別コード 1
ペットボトル・トレー・卵パック。ペットボトルの水では重さで最も多い。
主な用途
- ペットボトル(飲料・酒類・しょうゆなど)
- トレー・卵パック
- ティーバッグの一部
- ポリエステル繊維(衣類)
食品・水・人の体で見つかった例
- ペットボトルの水:重さでは PET が最も多い(Qian ら 2024年)
- 血液:最も多く見つかった3種類の一つ(Leslie ら 2022年)
- 人の便:ポリプロピレンと並んで最も多い(Schwabl ら 2019年)
食品ごとのくわしい数字:ペットボトルの水、ガラス瓶の飲み物、ティーバッグ、ペットボトルのキャップ・包装の開封
原料・添加剤の評価
- 製造の触媒に使われるアンチモン(三価)は IARC グループ2A(2022年評価)
- PET の原料(エチレングリコール・テレフタル酸)は IARC の分類リストにない
IARC の分類は「発がん性があるか」の根拠の強さで、ふだんの量でのリスクの大きさではありません。
日本の規格(食品に触れる器具・容器包装)
- 告示370号(PET):アンチモン0.05μg/mL 以下、ゲルマニウム0.1μg/mL 以下、蒸発残留物30μg/mL 以下
- 三角に「1」の PET マークを付けるのは、飲料・酒類・特定の調味料用のボトルだけ。ほかの PET 容器(卵パックなど)は「プラ」マーク(経済産業省 Q&A)
合成樹脂の一般規格(すべてに共通):材質中のカドミウム・鉛 各100μg/g 以下、溶出する重金属(鉛として)1μg/mL 以下など。食品に触れる合成樹脂には、2020年6月から使ってよい物質を決めた「ポジティブリスト制度」が適用されています(経過措置は2025年5月31日で終了)。→ 規制と制度
日本の生産量
| 品目 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| PET 樹脂 | 274,957 t | 302,121 t | 262,994 t |
日本プラスチック工業連盟の集計(経済産業省 生産動態統計にもとづく)。国内で作られた量で、国内で使われた量ではありません。
出典
- Qian N ほか. PNAS 2024;121(3):e2300582121(PMID 38190543)
- Leslie HA ほか. Environ Int 2022;163:107199(PMID 35367073)
- 経済産業省 資源有効利用促進法 識別表示 Q&A
- 消費者庁 器具・容器包装の規格基準(告示370号 第3)
- IARC List of Classifications
- 日本プラスチック工業連盟 統計
最終確認日 2026.10.01。
このページは、法令・公的機関の評価・論文に書かれている事実を並べたもので、特定の素材や製品の良し悪しを判定するものではありません。