農薬データベース殺虫剤確認日 2026.10.01
メタミドホス
Methamidophos
神経の信号を止める酵素(アセチルコリンエステラーゼ)のはたらきを妨げる。古くから使われている。
日本では
- 登録
- FAMIC の登録・失効の一覧に見当たらない(日本で農薬として登録されたことがないか、別の名前で登録されている)。
- ADI(一日摂取許容量)
- 体重1kgあたり1日 0.00056 mg
- ARfD(急性参照用量)
- 体重1kgあたり 0.003 mg
- 評価
- 食品安全委員会 2024年2月14日
ADI:一生、毎日食べ続けても健康への影響がないとされる量。ARfD:一度に(24時間以内に)食べても健康への影響がないとされる量。どちらも食品安全委員会が動物試験などから決める。
国の残留農薬検査で(令和6年度)
| 農産物 | 検出/検査 | 検出割合 | 基準値超過 |
|---|---|---|---|
| 国産 | 3 / 1,585 | 0.2% | 2件 |
| 輸入 | 1 / 3,816 | 0.0% | 0件 |
国産で見つかった食品:かぶ類の根、にんじん、トマト(最大 0.1ppm)
輸入で見つかった食品:とうもろこし(最大 0.2ppm)
検査数は「農薬×検体」の延べ数。少しでも見つかれば「検出」に数える(基準値を超えたという意味ではない)。上位20に入らない農薬は、全体版の食品別の表を合算した値。
海外の評価では
- WHO の急性毒性の区分
- Ib(非常に危険)・LD50 30 mg/kg薄める前の成分を、主にラットに一度に飲ませたときの毒性(LD50=半数が死ぬ量。小さいほど急性毒性が強い)による区分。食品に残る量の安全性の評価ではない。
- EU
- EUで非承認EU の ADI:0.001 mg/kg bw/day、ARfD:0.003 mg/kg bw
- IARC(発がん性)
- IARC の分類リストに該当する項目なし(グループ3を含め、評価されていないか対象外)
知っておきたいこと
- 日本では農薬として登録されていない。アセフェートが変化してできる物質でもあり、残留基準値が定められている。2008年の中国産冷凍ギョーザによる中毒事件で検出されたのはメタミドホスだった。
関連する解説
出典
- FAMIC(農林水産消費安全技術センター)農薬登録情報(2026年9月30日現在)
- 食品安全委員会 メタミドホスの評価書(2024年2月14日)
- 厚生労働省『令和6年度 食品中の残留農薬等検査結果』
- WHO Recommended Classification of Pesticides by Hazard 2019
- EU Pesticides Database(Methamidophos)
最終確認日 2026.10.01。登録や評価は変わることがあります。
日本で登録されている農薬は、国が使える作物・量・回数・収穫前の日数を決めて認めたものです。このページは、法令と公的機関の評価に書かれている事実を並べたもので、良し悪しを判定するものではありません。