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食品の重金属データベース魚確認日 2026.10.03

ツナ缶の水銀・鉛

ツナ缶は、厚生労働省の集計で総水銀の平均が 0.110 ppm(24点)で、妊婦向けの注意事項でも「通常の摂食で差し支えない」とされています。日本の缶詰には、ビンナガを使う「ホワイトミート」と、キハダ・メバチ・カツオを使う「ライトミート」があります。ただし、国の調査は原料の魚種ごとには分かれていません。

日本の公的調査などで測った値

金属形態・状態平均範囲・最大検体数調査
水銀総水銀・マグロ油漬フレーク缶0.110最大0.33024点厚労省 平成20年度まで集計
水銀メチル水銀・マグロ油漬フレーク缶0.1090.039〜0.33623点厚労省 平成20年度まで集計
鉛総鉛・魚の缶詰(固形物。ツナ缶に限らない)0.01(中央値0.01)最大0.0540点(15点は定量下限未満)農水省 2020年

単位は mg/kg(=ppm)。水銀はマグロ油漬フレークの缶詰の値で、原料の魚種は資料に書かれていません。鉛は魚の缶詰全般の固形物の値で、品目はツナに限りません。

食べる量の目安(国の注意事項)

  • ツナ缶は、妊婦も通常の摂食で差し支えないとされています(厚生労働省、2010年6月改訂)。

基準値(日本・国際・EU)

定めた機関基準値補足
日本(水銀)総水銀 0.4 ppm・メチル水銀 0.3 ppm(魚介類の暫定的規制値)マグロ類は適用除外です。ツナ缶に適用されるかどうかを示した資料は見つかりませんでした。
EU(水銀)1.0 mg/kg(マグロ類の筋肉)規則(EU)2023/915 に引き継がれた、規則 2022/617 の値です。湿重量です。缶詰製品がこの区分に入るかは確認できていません。
米国 FDA/EPA の助言(2021年)缶詰ライト(カツオを含む)は Best Choices(週2〜3回)。缶詰アルバコア(ホワイト)は Good Choices(週1回)妊娠中・授乳中の人と1〜11歳の子ども向けの助言です。1回量は約113g(4オンス)です。
鉛(Codex・EU)魚の筋肉 0.3 mg/kg日本には鉛の食品別の基準値がありません。缶詰の固形物がこの区分に当たるかは確認できていません。

知っておきたいこと

  • 厚労省の集計では、ツナ缶(マグロ油漬フレーク)の総水銀は平均 0.110 ppm、最大 0.330 ppm でした。1食(約80g)のメチル水銀は約8.7 μgで、食品安全委員会の耐容量(週111 μg、体重55.5 kg の場合)の約8%です(ウラヨミの試算)。
  • 原料の魚種で数字が変わるかもしれません。日本の流通はライトミートが約50%強、カツオが40%弱、ホワイトミートが10%弱とされます(業界の事典の引用で、年次は不明)。国の調査では、缶詰の原料魚種は書かれていません。
  • ビンナガ(ホワイトミートの原料)の水銀は、調査によって違います。厚労省の集計(2010年5月)は総水銀 0.229 ppm(21点)、農水省の調査(平成19〜22年度)は 0.52 ppm(120点)でした。缶詰にした状態を魚種別に調べた国内の資料は見つかりませんでした。→ キハダ・ビンナガ・メジマグロ
  • 米国 FDA の測定(1991〜2010年)では、缶詰ライトの総水銀の平均が 0.126 ppm(545点)、缶詰アルバコアが 0.350 ppm(451点)で、アルバコアが約2.8倍でした。米国の助言では、ライトは週2〜3回の Best Choices、アルバコアは週1回の Good Choices と、区分が分かれています。
  • 鉛:農水省の調査(2020年)で、魚の缶詰の固形物は平均 0.01 ppm、最大 0.05 ppm(40点、うち15点は定量下限未満)、液汁は38点すべてが定量下限未満でした。調べた缶詰の品目は、ツナ缶に限りません。→ 鉛:水道・器・缶・スパイス
  • 水銀の集計は平成20年度までで、ツナ缶は24点(メチル水銀は23点)と少ない調査です。商品ごと、原料ごとの差は、この数字からは分かりません。

関連する解説

金属ごとのページ

出典

最終確認日 2026.10.03(公的機関の資料・論文の原典で確認し、Gemini Notebook に集めて照合)。

重金属は自然の土や海にもともとある物質で、どの食品にも少しずつ含まれます。このページは、公的機関の調査・基準・評価と論文に書かれている事実を並べたもので、食品の良し悪しを判定するものではありません。妊娠中の方の魚の食べ方など、国の注意事項があるものはそれに従ってください。

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