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食品の重金属データベース確認日 2026.10.03

食品の水銀

食べ物からの水銀は、ほとんどが魚介類から入ります(日本人の摂取量の90.0%、2024年)。心配されているのは魚介類に含まれる有機水銀の「メチル水銀」で、胎児の神経の発達への影響です。そのため国は、妊娠している人・妊娠の可能性がある人にだけ、魚の種類ごとの量の目安を出しています。日本人の水銀の摂取量は、1977〜78年の約15から、2024年の5.04 μg/人/日(総水銀)まで下がっています。

形のちがい

  • メチル水銀(有機水銀):魚介類の水銀の大部分を占める形です。2024年のトータルダイエットスタディでは、魚介類の水銀の74.4%がメチル水銀でした。胎児への影響が心配されているのはこの形で、厚労省は一般向けの文書では「水銀」と略して書いています。
  • 無機水銀:総水銀からメチル水銀を引いたぶんです。2024年の推定摂取量は体重1kgあたり1日0.024 μgで、JECFA の耐容量(週4 μg/kg)に対する比は0.043でした。
  • 総水銀:メチル水銀と無機水銀の合計です。食品の濃度表には総水銀とメチル水銀の2列がありますが、必ずしも同じ検体を測った値ではないため、種類によっては総水銀よりメチル水銀のほうが高く出ます(マサバは総水銀0.151、メチル水銀0.232 mg/kg)。
  • 単位:このデータベースの濃度は mg/kg(=ppm=μg/g)で、湿重量(流通している可食部)です。

水銀の値が載っている食品

食品形態・状態平均範囲・最大
クジラ・イルカバンドウイルカ・総水銀20.8401.000〜37.000
クジラ・イルカコビレゴンドウ・総水銀7.1004.700〜8.900
クジラ・イルカバンドウイルカ・メチル水銀6.6220.610〜9.700
クジラ・イルカマッコウクジラ・総水銀2.1000.860〜4.600
クジラ・イルカコビレゴンドウ・メチル水銀1.4880.450〜2.300
メカジキ・マカジキメカジキ・総水銀1.3(中央値1.2)0.05〜3.9
クジラ・イルカツチクジラ・総水銀1.1680.440〜2.600
メカジキ・マカジキメカジキ・メチル水銀1.1(中央値1.0)0.04〜2.8
クジラ・イルカイシイルカ・総水銀1.0350.740〜1.200
メカジキ・マカジキメカジキ・総水銀1.0030.260〜1.930
メバチ総水銀0.8320.120〜9.900
クロマグロ・ミナミマグロミナミマグロ(天然)・総水銀0.81(中央値0.58)0.28〜4.4
キンメダイ総水銀0.77(中央値0.70)0.10〜2.8
メカジキ・マカジキメカジキ・メチル水銀0.7120.170〜1.550
クジラ・イルカマッコウクジラ・メチル水銀0.7000.450〜1.100
クジラ・イルカツチクジラ・メチル水銀0.6980.370〜1.300
クロマグロ・ミナミマグロクロマグロ(天然)・総水銀0.69(中央値0.65)0.27〜2.3
クロマグロ・ミナミマグロミナミマグロ(天然)・メチル水銀0.69(中央値0.52)0.26〜2.9
クロマグロ・ミナミマグロクロマグロ・総水銀0.6870.047〜6.100
キンメダイ総水銀0.654最大2.180
キンメダイメチル水銀0.65(中央値0.58)0.07〜2.2
メバチ総水銀0.64(中央値0.46)0.18〜2.3
クロマグロ・ミナミマグロクロマグロ(天然)・メチル水銀0.60(中央値0.55)0.26〜1.8
メバチメチル水銀0.55(中央値0.40)0.16〜2.0
メバチメチル水銀0.5390.180〜2.300
キンメダイメチル水銀0.5350.130〜1.240
クロマグロ・ミナミマグロクロマグロ・メチル水銀0.5250.047〜4.200
キハダ・ビンナガ・メジマグロビンナガ・総水銀0.52(中央値0.48)0.17〜1.4
メカジキ・マカジキマカジキ・総水銀0.5150.020〜0.900
クロマグロ・ミナミマグロミナミマグロ・総水銀0.5060.180〜2.600
クロマグロ・ミナミマグロクロマグロ(養殖)・総水銀0.49(中央値0.43)0.14〜2.0
キハダ・ビンナガ・メジマグロビンナガ・メチル水銀0.44(中央値0.40)0.15〜1.1
クロマグロ・ミナミマグロクロマグロ(養殖)・メチル水銀0.42(中央値0.36)0.12〜1.7
メカジキ・マカジキマカジキ・総水銀0.40(中央値0.35)0.07〜1.4
クロマグロ・ミナミマグロミナミマグロ・メチル水銀0.3860.090〜2.000
メカジキ・マカジキマカジキ・メチル水銀0.372最大0.850
クジラ・イルカイシイルカ・メチル水銀0.3700.020〜0.670
メカジキ・マカジキマカジキ・メチル水銀0.33(中央値0.29)0.06〜1.2
クロマグロ・ミナミマグロミナミマグロ(養殖)・総水銀0.32(中央値0.33)0.10〜0.59
カニ・カニみそベニズワイガニ・総水銀0.3020.130〜0.500
クロマグロ・ミナミマグロミナミマグロ(養殖)・メチル水銀0.27(中央値0.28)0.08〜0.43
キハダ・ビンナガ・メジマグロキハダ・総水銀0.2700.030〜2.400
キハダ・ビンナガ・メジマグロキハダ・総水銀0.26(中央値0.17)0.05〜1.4
サバマサバ・メチル水銀0.2320.100〜0.320
キハダ・ビンナガ・メジマグロキハダ・メチル水銀0.23(中央値0.13)0.04〜1.2
キハダ・ビンナガ・メジマグロビンナガ・総水銀0.2290.020〜0.350
イワシ・アジ・サンママアジ・メチル水銀0.213最大0.280
キハダ・ビンナガ・メジマグロメジマグロ(クロマグロの幼魚)・メチル水銀0.2060.160〜0.240
キハダ・ビンナガ・メジマグロキハダ・メチル水銀0.1940.010〜1.236
カニ・カニみそベニズワイガニ・メチル水銀0.1940.080〜0.300
キハダ・ビンナガ・メジマグロメジマグロ(クロマグロの幼魚)・総水銀0.1650.020〜0.430
キハダ・ビンナガ・メジマグロビンナガ・メチル水銀0.1640.120〜0.250
カツオ総水銀0.1540.020〜0.390
クジラ・イルカミンククジラ・総水銀0.154最大0.830
サバゴマサバ・総水銀0.153最大0.540
サバマサバ・総水銀0.151最大0.600
カツオ総水銀0.15(中央値0.16)<0.01〜0.39
カツオメチル水銀0.13(中央値0.14)<0.01〜0.35
サケギンザケ・総水銀0.129最大2.000
クジラ・イルカミンククジラ・メチル水銀0.1200.017〜0.190
ツナ缶総水銀・マグロ油漬フレーク缶0.110最大0.330
ツナ缶メチル水銀・マグロ油漬フレーク缶0.1090.039〜0.336
サバゴマサバ・メチル水銀0.102最大0.240
カニ・カニみそズワイガニ・総水銀0.0700.010〜0.180
イカ・イカの塩辛スルメイカ・総水銀0.054最大0.170
イワシ・アジ・サンマサンマ・総水銀0.052最大0.170
イワシ・アジ・サンママアジ・総水銀0.049最大0.470
クジラ・イルカニタリクジラ・総水銀0.0480.004〜0.120
サケサケ・総水銀0.034最大0.160
イワシ・アジ・サンマカタクチイワシ・総水銀0.032最大0.090
クジラ・イルカニタリクジラ・メチル水銀0.0250.001〜0.037
イワシ・アジ・サンママイワシ・総水銀0.024最大0.230
イワシ・アジ・サンマカタクチイワシ・メチル水銀0.017最大0.050
ホタテ・カキ・アワビ・サザエホタテ・総水銀0.009最大0.110
ホタテ・カキ・アワビ・サザエカキ類・総水銀0.007最大0.280

平均値の大きい順。形態(総量か無機か・乾燥か水戻し後か)がちがう値は並べて比べられないので、各食品のページで確かめてください。

日本人の総水銀の摂取量の推移(1978〜2024年) 国立医薬品食品衛生研究所ほかのトータルダイエットスタディ(令和6年度報告)の図4から読み取った概算値。 1978: 15.01, 1982: 6.91, 1986: 9.99, 1990: 7.92, 1994: 8.58, 1998: 6.6, 2002: 8.8, 2006: 7.52, 2010: 6.82, 2014: 8.54, 2018: 6.51, 2022: 6.78 総水銀 0 4 8 12 16 1980 1990 2000 2010 2020 2024: 5.06 1978: 15 μg/人/日
日本人の総水銀の摂取量の推移(μg/人/日、トータルダイエットスタディ)。1978年は1977〜78年の調査。公表された表がある年のほかは、報告書の図から読み取った概算です
魚介類の種類ごとの総水銀の平均(日本) 日本で測った総水銀の平均(mg/kg)の横棒グラフ。高い順に メカジキ 1.003、メバチ 0.832、クロマグロ 0.687、キンメダイ 0.654、マカジキ 0.515、ミナミマグロ 0.506、クロムツ 0.393、キダイ 0.313、キハダ 0.27、ビンナガ 0.229、ウナギ(蒲焼) 0.219、メジマグロ 0.165、カツオ 0.154、マサバ 0.151、ブリ 0.145、マダイ 0.127、ツナ缶 0.11、マダラ 0.099、スルメイカ 0.054、サンマ 0.052、マアジ 0.049、サケ 0.034、マイワシ 0.024、ホタテ 0.009、アサリ 0.008。濃い棒は妊婦への注意事項の表に載っている魚。破線は日本の暫定的規制値0.4(マグロ類・深海性魚介類・河川の魚には適用しない)。 妊婦への注意事項の表にある魚 表にない魚介 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 暫定的規制値 0.4 メカジキ メカジキ 1.003 mg/kg(n=51) 1.003 メバチ メバチ 0.832 mg/kg(n=113) 0.832 クロマグロ クロマグロ 0.687 mg/kg(n=163) 0.687 キンメダイ キンメダイ 0.654 mg/kg(n=145) 0.654 マカジキ マカジキ 0.515 mg/kg(n=35) 0.515 ミナミマグロ ミナミマグロ 0.506 mg/kg(n=102) 0.506 クロムツ クロムツ 0.393 mg/kg(n=173) 0.393 キダイ キダイ 0.313 mg/kg(n=54) 0.313 キハダ キハダ 0.27 mg/kg(n=209) 0.27 ビンナガ ビンナガ 0.229 mg/kg(n=21) 0.229 ウナギ(蒲焼) ウナギ(蒲焼) 0.219 mg/kg(n=63) 0.219 メジマグロ メジマグロ 0.165 mg/kg(n=36) 0.165 カツオ カツオ 0.154 mg/kg(n=79) 0.154 マサバ マサバ 0.151 mg/kg(n=212) 0.151 ブリ ブリ 0.145 mg/kg(n=199) 0.145 マダイ マダイ 0.127 mg/kg(n=478) 0.127 ツナ缶 ツナ缶 0.11 mg/kg(n=24) 0.11 マダラ マダラ 0.099 mg/kg(n=73) 0.099 スルメイカ スルメイカ 0.054 mg/kg(n=141) 0.054 サンマ サンマ 0.052 mg/kg(n=195) 0.052 マアジ マアジ 0.049 mg/kg(n=378) 0.049 サケ サケ 0.034 mg/kg(n=85) 0.034 マイワシ マイワシ 0.024 mg/kg(n=159) 0.024 ホタテ ホタテ 0.009 mg/kg(n=234) 0.009 アサリ アサリ 0.008 mg/kg(n=254) 0.008
魚介類ごとの総水銀の平均(国内、mg/kg。厚労省 2010年5月、平成20年度までの集計)

体への影響

  • 最も影響を受けやすいのは胎児です。食品安全委員会(2005年)が、メチル水銀の影響をいちばん受けやすいのは胎児だと判断しました。厚労省は、心配されている影響を「音を聞いたときの反応が1,000分の1秒以下のレベルで遅れる」ようなものと説明し、あるとしても将来の社会生活に支障が出るような重いものではないとしています。
  • 注意事項の対象は、妊娠している人・妊娠の可能性がある人だけです。子ども・授乳中の人・妊婦以外の大人は対象外です。理由として厚労省は、小児は成人と同じように排泄し、脳への作用も成人に似ていること、セイシェルの小児発達研究で子どもへの有害な影響が証明されなかったこと、母乳に移る水銀が少ないことをあげています。
  • 疫学研究は結論が割れています。フェロー諸島(出生1,022人、ゴンドウクジラ由来の水銀)では、胎児期のばく露と、7歳での言語・注意・記憶の低下が関連しました。セイシェル(779組、母親は週に平均12食の魚)では、9歳までの神経発達のリスクを支持する結果は出ませんでした。食品安全委員会は両方を根拠に耐容量を計算し、魚に含まれる栄養素など他の成分の影響は評価できなかったと回答しています。
  • 魚には利点もあります。FAO/WHO 合同専門家会合(2010年)は、評価した大半の状況で、妊娠可能年齢の女性が魚を食べるほうが、食べない場合より子の神経発達の不良のリスクが下がるとされています。厚労省は、水銀の多い魚に偏って多く食べるのを避けることで、魚を食べる利点を活かすことを期待しています。
  • 体の中の水銀は減っていきます。厚労省の説明では、体内の水銀が半分に減る期間は約2か月です(資料によって50〜70日という数字もあります)。食べ過ぎたときは次の週に減らせばよく、1回や1週間の摂取が体内の濃度を大きく変えるものではないとされています。
  • 水俣病とは別の話です。水俣病は、メチル水銀を含んだ化学工場の排水で汚染された魚介類を食べて起きた公害です(環境省)。厚労省は、現在の注意事項で問題にしている影響を、水俣病のような重い健康被害とは別のものとして説明しています。

耐容摂取量(一生とり続けても健康に影響が出ないとされる量)

機関値補足
厚生省(1973年)3.4 μg/kg体重/週(0.17 mg/人/週)成人。水俣病の最小発症者の毛髪水銀50 ppm を根拠に、不確実係数10。魚介類の暫定的規制値と同じ年
JECFA(2003年。2006年にも確認)1.6 μg/kg体重/週妊娠可能年齢の女性(胎児を保護)。不確実係数6.4。それまでの値は3.3(1972年)
食品安全委員会(2005年)2.0 μg/kg体重/週妊娠している人・妊娠の可能性のある人。毛髪水銀11 ppm(フェロー10・セイシェル12の平均)、不確実係数4
EFSA(2012年)1.3 μg/kg体重/週メチル水銀。無機水銀は4。魚を多く食べる人(妊婦を含む)は最大で約6倍(EU規則 2022/617 の前文)
米国 EPA(2001年)0.1 μg/kg体重/日(週に直すと約0.7)胎児の発達神経毒性。フェロー諸島の研究が根拠
最大と最小の差約3倍3.4÷1.3=約2.6倍、2.0÷0.7=約2.9倍。「耐容量の何%」と書くときは、どの物差しかで値が変わります

日本人がとっている量

  • 総水銀の摂取量は、トータルダイエットスタディで、1977〜78年の15.0から、2024年の5.04 μg/人/日(うちメチル水銀3.69)に下がりました。1977〜78年を除くと5〜12の間で推移し、少しずつ減っています。
  • 魚介類が90.0%(2024年)を占めます。1992〜2001年は87.6%、1999〜2008年は88.1%でした。食品安全委員会のハザード資料では、84.2%とされています。
  • 耐容量に対する割合は、物差しで変わります。2024年の総水銀5.04 μg/日を、すべてメチル水銀・体重50kgとして計算すると、食品安全委員会の2.0に対して35%、EFSA の1.3に対して54%です(ウラヨミの計算)。国立医薬品食品衛生研究所は、メチル水銀のハザード比(摂取量÷指標値)を0.24〜0.36と報告しています。厚労省も、近い摂取量を2003年には「暫定耐容量(3.4)の35%」、2010年には「妊婦の耐容量(2.0)の57%」と書きました。
  • 魚の消費は減っています。1人1年あたりの魚介類の消費量(純食料)は、2001年度の40.2kgから2023年度は21.4kg(概算)になりました。2019年の水銀の摂取量は1997年の0.57倍で、魚介類の喫食量の減り(0.65倍)より少し大きく下がっています。国立医薬品食品衛生研究所は、2010年の注意事項で水銀の多い魚を食べる機会が減ったためかもしれないと推測していますが、原因は確かめられていません。
  • 日本の妊婦の実測として、エコチル調査(環境省の子どもの健康調査)の臍帯血3,822人のメチル水銀は、中央値7.39 ng/mL(5〜95パーセンタイル2.95〜18.1)でした。2歳・4歳の発達検査(3,083人)で、水銀との有意な関連は見つかっていません。魚の中では「かつお・まぐろ」が臍帯血の水銀といちばん相関しました。
  • クジラ・イルカを多く食べる地域では、和歌山県太地町の住民1,017人(2009年夏)の毛髪水銀が、幾何平均で男性11.0 ppm・女性6.63 ppmでした。国内14地域(男性2.47・女性1.64)より高く、50 ppm超は32人(3.1%)です。メチル水銀中毒の可能性を疑わせる人は認められなかった一方、国立水俣病総合研究センターは調査の継続を検討するとしました。

歴史

  • 1956年:水俣病の公式確認。新潟水俣病は1965年、政府統一見解の発表は1968年です(環境省の資料で確認できたのは年のみ)。
  • 救済・認定:公害健康被害補償法の認定者数は3,000人(令和6年5月現在)。1995年の政治解決の救済対象者は12,374人、2009年の特別措置法の救済対象者は38,320人です(環境省)。
  • 1973年7月23日:魚介類の暫定的規制値(総水銀0.4 ppm・メチル水銀0.3 ppm。厚生省環境衛生局長通知)。マグロ類(マグロ・カジキ・カツオ)、河川産の魚介類(湖沼産を除く)、深海性魚介類等には適用しません。適用除外の理由を書いた一次資料は見つかっていません。
  • 2003年6月:「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」を初めて公表(サメ・メカジキ・キンメダイ・クジラ類の一部が対象。マグロ類は入っていない)。同じ月に JECFA が耐容量を3.3から1.6に引き下げました。
  • 2005年:8月に食品安全委員会が耐容量2.0を通知。11月に「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」に改め、マグロ(クロマグロ・ミナミマグロ・メバチ)を加えて15種になりました。
  • 2010年6月1日:自治体のデータを加えて再計算し、クロムツを加えて16種に。この表は2010年6月の改訂版です。
  • 2013年10月:水銀に関する水俣条約を採択。2017年8月16日に発効しました。

知っておきたいこと

  • 魚種ごとの濃度は平成20年度までの集計(国内453種類・16,437検体、2010年5月)で、今の流通品とは違うかもしれません。メチル水銀の検体が1〜9件の魚(クジラ類は4〜5件)は、平均が不安定です。
  • 同じ魚でも、日本と米国で濃度はほぼ同じなのに、助言の線引きが違います。メカジキは日本1.003(n=51)・米0.995(n=636)ですが、日本は週80gまで、米国は「避ける」。キハダは日本が制限なし、米国は週1回です。なぜ違うかを説明した両国の資料は見つけていません。
  • 日本の暫定的規制値(総水銀0.4)を平均が超えるクロマグロ(0.687)やメカジキ(1.003)は、規制値の適用除外の側にあります。代わりに、妊婦向けの目安量がある、という関係です。
  • 食品安全委員会は、魚に含まれる栄養素など他の成分の影響(交絡)は評価できないまま耐容量を決めた、と回答しています。耐容量は機関によって約3倍違います(3.4・2.0・1.6・1.3)。
  • 「妊婦はマグロを食べてはいけない」という話は、厚労省の説明と合いません。厚労省は、水銀の濃度が高い魚介類を食べないように要請するものではない、と書いています。一方、セレンが水銀の毒性を防ぐという話は仮説・総説の段階で、「セレンのある魚なら大丈夫」とは言えません。
  • 妊婦向けの目安量の表は、2010年6月以降、改訂されていません。

関連する解説

出典

最終確認日 2026.10.03(公的機関の資料・論文の原典で確認し、Gemini Notebook に集めて照合)。

重金属は自然の土や海にもともとある物質で、どの食品にも少しずつ含まれます。このページは、公的機関の調査・基準・評価と論文に書かれている事実を並べたもので、食品の良し悪しを判定するものではありません。妊娠中の方の魚の食べ方など、国の注意事項があるものはそれに従ってください。

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