食感・形をつくる
とろみ、弾力、ふくらみ、なめらかさなどをつくるもの。
- 用途
- 水分を保ち、肉やすり身をまとめる
- 表示の例
- リン酸塩(Na)、ポリリン酸Na、ピロリン酸Na
日本では
- ハム、ソーセージ、練り製品、中華麺などに使われる。
- かんすい・膨張剤・pH 調整剤などの一括名の中に含まれていることもある。
海外の厳しい基準では
- EFSA は2019年の再評価で、リン酸塩のグループ ADI をリン換算で体重1kgあたり1日40mgと設定し、使用上限の見直しを勧めた。
- 用途
- 水と油をなじませる
- 表示の例
- 乳化剤
日本では
- 何種類使っても「乳化剤」とだけ書ける(一括名)。
- 大豆や卵から取るレシチンのような、天然由来のものも含まれる。
海外の厳しい基準では
- EU では「用途名だけ」の表示は認められず、物質名か E 番号を書く決まり(EU 規則 1169/2011)。たとえば「乳化剤(レシチン)」や「乳化剤(E322)」のように、何を使ったかがわかる。
増粘剤・安定剤・ゲル化剤
添加物海外と表示ルールが違う
- 用途
- とろみや食感をつける
- 表示の例
- 増粘剤(キサンタンガム)、増粘多糖類、ゲル化剤(カラギナン)
日本では
- 2種類以上の多糖類を使うと「増粘多糖類」とまとめて書ける。
海外の厳しい基準では
- EU では「用途名だけ」の表示は認められず、物質名か E 番号を書く決まり(EU 規則 1169/2011)。
- EU は窒息事故を防ぐため、一口で吸い込むカップ入りミニゼリーに、カラギナンなどの増粘剤を使うことを禁止している(2006年)。
- 用途
- とろみ・食感・形を保つ
- 表示の例
- 加工デンプン
日本では
- でんぷんを化学的に加工したもの。何種類使っても「加工デンプン」と書ける。
海外の厳しい基準では
- EU でも「加工デンプン」とまとめて書ける。一方で、乳児用の調製乳や離乳食に使える加工デンプンの種類と量は、別に限定されている。
- 用途
- 中華麺のコシと色を出す
- 表示の例
- かんすい
日本では
- 炭酸カリウムなど、複数の物質をまとめた名前(一括名)。
海外の厳しい基準では
- EU では「用途名だけ」の表示は認められず、物質名か E 番号を書く決まり(EU 規則 1169/2011)。「かんすい」というまとめた名前はない。
- 用途
- パンの酵母の栄養・生地の状態を整える
- 表示の例
- イーストフード
海外の厳しい基準では
- EU では「用途名だけ」の表示は認められず、物質名か E 番号を書く決まり(EU 規則 1169/2011)。
臭素酸カリウム
添加物EUなどで使用不可IARC 2B
- 用途
- パン生地のふくらみを良くする
- 表示の例
- 臭素酸カリウム
日本では
- 日本では、パンの製造に限り、焼き上がりに残らないことを条件に認められている。
- 製造中に分解される前提で使われるため、原材料名に表示されないことがある。
海外の厳しい基準では
- EU・英国(1990年)・カナダ(1994年)・中国(2005年)では、食品に使えない。
- IARC は「ヒトに対して発がん性があるかもしれない」(2B)に分類している。
- 米カリフォルニア州は2027年から禁止する(AB 418)。
- 用途
- 生地をふくらませる
- 表示の例
- 膨張剤、ベーキングパウダー
日本では
- 重曹(炭酸水素ナトリウム)など。何種類使っても「膨張剤」と書ける(一括名)。
海外の厳しい基準では
- EU では「用途名だけ」の表示は認められず、物質名か E 番号を書く決まり(EU 規則 1169/2011)。重曹は EU でも E500ii として認められている。
- 用途
- 酸性度を整え、日持ちをよくする
- 表示の例
- pH調整剤
日本では
- クエン酸などを使う。何種類使っても「pH調整剤」と書ける(一括名)。
海外の厳しい基準では
- EU では「用途名だけ」の表示は認められず、物質名か E 番号を書く決まり(EU 規則 1169/2011)。
- 用途
- 粉が固まるのを防ぐ
- 表示の例
- 微粒二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム
日本では
- JECFA は二酸化ケイ素やケイ酸カルシウムなどについて、1970年に「ADI を特定しない」と評価した。
海外の厳しい基準では
- EFSA は2024年の再評価で、二酸化ケイ素(E551)は16週未満の乳児を含むすべての年齢で、今の使い方では安全上の懸念はないと結論した。